「山本常朝 葉隠の里」から「黒土原(くろつちばる)通信」

里山の風景やアルゼンチンの田舎の風景を伝えたいと思っています。

「雑草生い茂る梅雨の日々」

2016年06月27日 | 日記
今年も梅雨の日々が巡ってきた。

雨降るごとに日々雑草が繁茂し、恐ろしいほど勢いを増す。放っておけば畑はほどなく雑草に覆われ尽くし、農作物は雑草の海に沈んでしまう。

農に取り組み始めて十余年。体に沁みてわかったことは「毎日、朝晩畑に出て作物の様子を観ていなければ異変に適切な対応ができない」ということである。なんの分野でも同じではなかろうか、と思うに至った。

しかし、そうしていてもどうにもならないことがある。地震や豪雨などの天災はどう人間が努力しても、埒外からやってくる。

日本は大昔から地震と津波、そして豪雨が多発してきた列島である。永遠に寄せては返す海辺の波のように四季が廻る。大方は穏やかな波が打ち寄せ、豊かな恵みをもたらしてくれる列島に時折大波が打ち寄せ、人の命を奪ってきた。もう何万年もそうして暮らしてきた。

天災ならばどうにもしかたがない、それが日本人の自然観であり、哀しみの受け入れ方、諦観であろう。長い時間の堆積の中で「愛しみ、哀しみ、悲しみ」の感情が重層的に我々の中に埋め込まれ、天災という不幸を乗り越えてゆく静かな精神力が醸成されているように小生には思える。

下の歌詞の「イラヨイ」は沖縄では「愛しい」という意味で、「マーヌ」はかけあいの接尾語だそうである。




 唄者達(うたしゃたぁ)ぬ夜(ゆる)が更け 踊者達(ぶどぅしゃたぁ)ぬ夜(ゆる)が更け

 太陽(てぃだ)ぬ上がるまで舞い遊(あし)ば イラヨイマーヌ舞い遊(あし)ば


 月夜浜(つきやはま)には花が咲く ゆりのような花が咲く

 青く白く燃えてよ イラヨイマーヌ花が咲く

 イラヨイマーヌ桃(とう)の花 イラヨイマーヌキビの花
  
 イラヨイマーヌ木綿花(むみんばな) イラヨイマーヌ花が咲く


  
 月ん灯(あかり)ん波に受け 戻(むどぅ)し戻(むどぅ)されんぬ浮世(うきゆ)

 大和世(やまとゆ)まで照(てぃ)らし給(たぼ)り イラヨイマーヌ照(てぃ)らし給(たぼ)り

 イラヨイマーヌ波にぬれ イラヨイマーヌながされて

 イラヨイマーヌ照(てぃ)らされて イラヨイマーヌながされて


 イラヨイマーヌ桃(とう)の花 イラヨイマーヌキビの花
  
 イラヨイマーヌ木綿花(むみんばな)イラヨイマーヌ花が咲く

 
 イラヨイマーヌ大和の世(ゆ) イラヨイマーヌ沖縄(うきな)の世(ゆ)
 イラヨイマーヌ宮古の世(ゆ イラヨイマーヌ八重山(やいま)の世(ゆ)

 イラヨイマーヌ花が咲く






 





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