前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

手を振りあって別れた日々

2016年10月15日 00時46分56秒 | わたしの思い
足腰の弱ったおじいさんを必死に世話をしながら、電車に乗り込んでくるおばあさん。
目の不自由な人にぴったり寄り添い、凛として通院の手助けをする盲導犬。
秋風の中でわたしはせつない気持ちで、いくつかの光景を見つめていました。

相変わらず、電車に乗り込むと同時に、高校生達はスマートフォンをいじっています。
放課後のおしゃべりとか今はなくなって、24時間あの小さな機械で連絡を取り合えるのかな?

たくさんの高校生が下車した駅。
通路越しのわたしの横に残ったスマートフォンを見つめている男子高校生。
ホームを歩いていた別の男子高校生が、窓越しに彼をみとめて窓をコンコンと叩いて、
手を振ると、スマートフォンから顔を上げてにっこり笑って改札を出ていこう
とする友人に手を振り返していました。

たったそれだけの事、たったそれだけの時間。
いつか忘れ去ったころ、彼らはそれがとても貴重な時間だったと思うはずです。
また翌日も彼らはそうやって手を振りあうことでしょう。

わたしにもそうやって手を振りあって、10代の夕刻をともに過ごし、
翌日教室に行けばまた顔を合わせる友人がいました。
彼女は余命の宣告を受け、その命の灯はもう間もなく燃え尽きようとしています。

わたしにとって、高校時代は苦痛の多かったもう二度と戻りたくない時間です。
でも、彼女の余命を聞いて思い出す彼女との時間は、楽しい思い出ばかり。
当時から人とベタベタした付き合いが嫌いだったわたしにそれを許してくれた人。

秋風の中で、わたしはせつない気持ちで、目に映るあらゆるものを見つめている。



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