無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

たとえば

2008-05-15 15:14:36 | 社会
問題:次の文を標準語に訳しなさい。

1、ちゃっちゃど、とがださいて、あっけずうだてこいっていわっだはげ、いてきたば、ふぐろやぶげでふぐやばつぐなた。
んだはげ、こんだ仕事すっどぎだば、めんだりしねばなんねなよの。


無理だよね~。酒田弁と言うより庄内弁と言った方が良いのかも。
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酒田弁・庄内弁

2008-05-15 13:27:03 | 社会
昨日のTVのクイズ番組で、盲導犬に話しかけるのに何故英語を使うのかと言う問題があった。答えは、日本語だと同じ「来い」でも色々な言い方があることと、日本語の訛りが上げられていた。なるほどと思った。

酒田弁は、私が生まれてからずっと使っていて、標準語には訳せない、なかなか趣のある言語だと思っている。頭の中では酒田弁で考え、目の前にいる人によって、標準語と使い分けをしている。文章を書く時には、喋る時よりは頭の中でも標準語で考えているかも知れない。と言うのは、酒田弁をそのまま文章化するのは、とても大変だからなのだ。

かっちゃんのブログ「ぶんずのぼんこ」では、福島弁のまま書かれている。読んでいて不都合な事はない。ところが、酒田弁オンリーで書かれているブログごんげだ偏り頭2では、文字を読んで酒田弁の音に変換するのが、とても大変なのだ。この方の酒田弁は、完璧な酒田弁でなくもなさそうなのだが、なかなか大したものなのだ。有り難い事に、漢字をうまく併用してくれているので、何とか文章は判るかと思う。これが漢字も全てひらがなになって、しかも殆どの言葉に濁音がついていたら、もう到底読めないだろうと思う。

庄内に住む人達は、自分達をバイリンガルと呼ぶ。それほど庄内弁は難しいのだろう。「庄内を遊ぼう!」のHPの庄内の方言de遊ぼうの中には、普通の庄内弁が盛り沢山に書いてある。こんな言語が飛び交っているのでは、TVなどの全国放送の時に、字幕スーパーを入れないと通じないのも納得できる。。高齢者の方々の本格的な庄内弁も素敵なのだが、小さなヨチヨチ歩きの子が話す庄内弁も、拍手したくなるほど可愛いものである。
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道路

2008-05-14 13:25:52 | 建築・都市・港
ガソリン税と道路特定財源が衆議院で再可決を受け、地方公共団体はさぞかしホッとしていることだろう。日沿道の工事の真っ最中の鶴岡市では、他の道路の工事も多く、1ヶ月間この問題で予算が止まったお陰で、25億円もずれ込み大変な事になっているのだそうだ。酒田では早々と学校の耐震診断や補強などの工事の予算を削り(なんと酷い話だ)なんとか凌いだようだが、過去に行った道路工事の借金もこの財源から返している所では、もう何ともならなかったのが本音だろうと思う。

ただ、国民にとって今回のゴタゴタは、国交省と取り巻きの法人など、目に見えない部分をえぐり出す良い機会にもなったのだと思う。そんな話の中から、今年の1月に東京の六本木で行われた全国みちづくり女性団体交流会議が、色々な角度で再度ニュースに登場するようになった。アングルを変えると私達も映ってしまうのではと思うあの会議である。全国の女性達が道づくりを元にして活動している訳だが、その中に国交省お抱えの団体があるのではないかと、やり玉に挙がっている。壇上に立つその団体の人の顔を撮しながら、まるで犯罪者を扱うように解説しているので、背筋が寒くなった。社民党の代議士が中心になり、女性団体の活動を暴くと言う内容でニュースは構成されていた。真面目に細々と活動をしている女性達には気の毒な話なのだが、社民党から見た場合はそんな風に捉えられるのだろう。先日のは「みちカフェ」の活動のことだった。ググッてみるとその内容が解る。本業をほったからしにして、ボランティアで活動しないと市民運動ではないとでも言うのだろうか。そう言うものを沢山抱えている私は、全部投げ出すぞと大声を上げたい気分だ。私達には日当はおろか、政党助成金も入ってこないのだよ。
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出羽大橋

2008-05-14 12:56:41 | 建築・都市・港
出羽大橋の4車線化の工事も最終段階を迎え、5月18日に開通式を行う事になった。今年の道路特定財源の問題で、工事の遅れが危ぶまれたが、ここは予定通りに進んだらしい。現在の出羽大橋は、昭和47年に完成し、酒田市内と宮野浦地区を結ぶ重要な橋として使用されていた。信じられないだろうか、橋が出来る以前は渡し船があり、人や物資を運んでいたのだ。酒田の南の地区がどんどん開けて、東北エプソンを始め、土門拳記念館、遊心館、美術館、体育館に加え、東北公益大が建つにつれ、橋の交通量は大幅に増えた。ラッシュアワーの混み具合は並大抵ではなく、橋の4車線化は市民の切望するところとなった。4車線化と言っても、単に橋だけすれば良いと言う話ではない。橋だけ広げても、町への道路が車をスムーズに飲み込めなければ、渋滞は治まらない。橋の工事着工と前後して、市内の道幅を広げる工事を行った。出羽大橋から消防署や山居倉庫に至る部分がそれである。

出羽大橋を計画するにあたって、当時酒田市のまちなみ景観の委員をしていた私にも声が掛かった。どんな橋にしたいかと言う市民の声を、計画に載せるためである。計画の中には、レインボーブリッジや瀬戸大橋のような吊り構造の物もあったが、私を含めて市民達は廻りの景観を壊すと言い、現在の橋と同様の形の方を選んだ。白鳥を愛する会の会長さんも、日本一の飛来地の白鳥が、高さの高い橋では鳥達の事故も多いと、やはり従来と同じ形の橋を選んだ。冬の日本海からの強い西風を遮る為の風防も、最上川を望めるように透明にし、高さも抑えた形を選んだ。どのタイプが良いのかと、古い出羽大橋に様々な物を試験的に設置し、年数をかけて市民の意見を募った。

無事に開通式を迎えることになり、YBCで番組を作ることになった。私もちょい(ほんの2-3分)出演する事になり、最上川の出羽大橋の下でカメラを回しながら質問を受けた。太平洋側に台風が来ていたせいで、東風がとても強かった。髪は乱れ、ホコリが舞う為目からは涙がこぼれ、化粧はとれるし、コメントもしどろもどろだった。だから、どんな番組になるのか、誰にも言わないで自分だけでこっそりと見ようと思う。



最上川スワンパークから青い出羽大橋を見る。
さて、カモが何羽いるかな。
白鳥は夕方にならないと食事(落ち穂拾い)から引き上げて来ない。
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自給率

2008-05-12 14:09:12 | 食べ物
地方の道の駅で、産直のコーナーにある水煮のネマガリダケやゼンマイが、中国産だった事にはもう驚きもせず、袋の裏を読む癖がついてしまった。山菜や採りたての野菜も、「誰さんの畑からです。」と、名前が付いている物を選ぶようになった。田舎にいる特権で、産直の物が買えたり、山菜や魚を貰えることに喜びを感じている。

正直言うと、現在の我々はどうあがいても自給率100%の生活は出来ない。国民食と言われるカレーでも、その香辛料の多くは外国産だ。島国だから当たり前だと思っている魚介類の多くも、ロシア、カナダ、チリ産と国際色豊かだ。日本海の湊町酒田では地物の魚は結構高いが、それでも買える。辺りを見渡せば庄内米を育む平野に囲まれている。ここで生涯を過ごそうとすると、他の土地よりも治産地消で賄える環境にある。それでも農家の行く末は、決して楽観的ではない。農家の方々の高齢化に後継者の不足、聞く所によると田んぼの3枚に1枚は減反の目に遭っていると言う。

昨日のBS1の番組に、酒田の平田牧場の新田社長が出られていた。平田牧場では、三元豚を始めとして、庄内豚の生産を多く手掛けている。庄内は豚肉の歴史があり、先代の会長はたった2匹の豚を飼う事から現在の平田牧場を大きく成長させた。なるべく安い飼料を使いたいと中国に産地を求め、酒田港から中国の黒竜江省へ繋がる海上シルクロードを確立させた。その平田牧場が、中国の穀物や飼料の高騰を受け、なるべく地元で飼料を調達出来ないかと考え、休耕田に飼料用の米を植える事を提案した。勿論、飼料用だから普通の米に対しては買い付けは安い。しかし一度稲作を放棄した田んぼ復活させる難しさや、畑や大豆を植えてもなかなかうまく行かない事を考えると、思い切って飼料用でも稲作にするメリットはあるのかも知れない。またトウモロコシで育った豚より、米で育った豚は、白肉(脂身)が甘くサラッとして、なかなか美味しいのだそうだ。

将来の食糧を考えると、ベジタリアンであれば、最も多くの人に食料を分配出来るのだという。鳥であれ豚であれ、草や飼料が必要になり、コストが掛かる。牛肉はその最たるものなのだそうだ。我々がこれからなすべき事は何なのか。取り敢えず、少しづつ生活を変えて行かなければならない。
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食糧難の時代

2008-05-08 17:52:06 | 食べ物
yukacanさんのご母様が、戦争中に御祖母様の高価な着物で食料と交換した話を載せて貰ったが、父の話で我が家でも同じような事があったようだ。戦中戦後共、食料は配給で現金では相手にされず、祖母の高価な着物を農家に持って行き、米や野菜と換えたそうだ。私の祖母は本間家に乳母として勤めていた事があって、着物やら道具やら良い物があったらしい。食料との交換が進むと、我が家の良い物はそっくり某農家へ引っ越しをしたような形になった。米を担いできた農家の人が、家に上がり込んで勝手にタンスの引き出しを開ける様子を、悲しい思いで父は眺めていたらしい。

私が生まれた戦後も配給は続いたようで、記憶に残っているのは子供の食べるお菓子の「衛生ポーロ」がそうだった。それ以外は両親の力で私達はひもじい思いもせずに育った。私の母は農家の生まれだから、着物を受け取った方なのだろう。特段贅沢はしなかったが、食べる物には事欠かなかったようだ。

時代は変わって平成の世となり飽食が続き、廻りは輸入した食料でいっぱいになった。日本人は自らの舌を頼らず、消費期限や賞味期限に惑わされるようになり、形の悪い野菜は毛嫌いされ、コンビニの弁当は時間で捨てられ、食料の大方は毎日生ゴミにされた。船場吉兆の勿体ないは論外だが、毒入り餃子でハタと気が着いた頃には、日本人は自給率の低さに驚いた。それと前後して、世界はバイオエタノールを作る為に人間の食料に手を付けた。穀物の高騰は、地球温暖化によるオーストラリアの小麦の生産が低下しただけの要因だけではなかった。

現在は着物と食料を取り替える時代ではないが、現金を持たない国は飢えていく世の中だ。これが進んで現金でも買えない世の中になったら、どうするのだろうか。人口は増え続け、食料は減り続けていく。肝を据えて取りかからねばならない時代がやってくるかも知れない。
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お茶

2008-05-06 18:09:46 | 音楽・芸術・文学
酒田の萬谷さんで行われた「春のつどい趣向の茶事」に参加した。同時開催の清閑寺窯四代目杉田祥平氏の講演と作品展も兼ねての茶会である。清閑寺窯は、古清水焼や仁清の流れを汲む京焼なのだそうだ。私にはお茶の世界も茶碗の良さも判らない。目の前に並べられている茶碗は綺麗な絵付けがされており、着いているお値段は、普段見ている茶碗に較べて、「0」が二つも三つも余計に着いていて、出るのはため息ばかりだった。

集まった方々は、それぞれに茶の世界に詳しいのだろう。講演では茶のさわりと焼き物の歴史を話された。絵付け茶碗の彩色の出し方の難しい所は、色によって焼の温度が違う事、何色も使う場合には何度も色に合わせて焼を繰り返す事、焼を繰り返す事によって茶碗の強度が弱まる事など、素人の私には面白い内容だった。名人と言われても、なかなか自分の思い通りの出来上がりにならない事もあるのだろう。そんな想いで眺めれば、お茶碗の値段も・・・いやいや私には買える代物ではない。

そんな高価なお茶碗も、扱い方一つで二度と使用出来なくなる話は興味深かった。お茶に詳しい方なら当たり前の事なのだろうが、箱から出して使用する前には、たっぷりの水に浸けておくのだそうだ。使用した後にも同じ事を行い、十二分に日をおいて乾かした後に箱に入れる必要がある。もし洗い立てで箱に収納し、カビが生えるとどんな処置をしても臭いが取れずに、お茶を入れられなくなるのだそうだ。

焼き物については、萬谷の女将さんの話が特に印象深かった。添釜と講演の間に点心が出たが、その点心を盛りつけた皿が伊万里の皿で、萬谷さんの防空壕の中に仕舞っておいた物が、ようやくこの場で日の目を見た皿なのだそうだ。第二次世界大戦中、酒田に疎開してきた人達に、皿の供給をしなければならなかったが、安い高いの価値は関係なく、皿の寸法を基準に人々に配ったそうだ。その伊万里の皿は、江戸後期か明治の始めの物で、北前船が活躍していた当時に酒田に着いた大事な物だったらしい。全てを配る事はあまりに忍びないので、少しばかり防空壕に運んだ物なのだそうだ。そんな大事な皿を家族数に併せて受け取った人達は、どんな気持ちで食事をしたのだろう。きっと何も知らず「古い絵柄の皿だね。」程度だったのだろう。

安土桃山時代の話から、江戸明治昭和の時代を経て、現在に至る歴史を感じる茶会だった。


生け花はクマガイソウ。時間と共にうなだれて・・
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