市役所から歩いてカトリック新発田教会に向かう。
昭和41年11月に竣工した第2ヴァチカン公会議決定の対面ミサに対応した教会である。
設計はアントニン&ノエミ・レーモンド夫妻に依る。アントニン氏は建築を、ノエミ女史は家具を担当された。
平成16年に日本建築家大賞を受賞している。
構造はレンガ造(ただし、レンガをRC造でサンドイッチした)に、丸太造の混構造である。
レンガ(坂町)も丸太(村上市)も、現地調達されている。夫妻は地元の職人さんの腕の良さに驚いておられたそうだ。案内をしてくれた方が「建築の専門家さん達なら喜ぶと思って。」と青写真を見せてくれた。
建築後50年を経過しているが、美しさは変わらない。
窓に貼り付けた物は、デザインされた和紙だそうだ。
祭壇の側面に設置された窓。コンクリートパネルで躯体が接続されている。
ノミエ女史の椅子。教会内に配置されている椅子は、信者さん達が張り替え作業を行ったそうである。
床は左官仕上げであるが、左官屋さんは色の配合を教えてくれないのだと言う。
外に出て、裏側に回ってみた。教会らしいバットレス。地震力に対応する。ただ、建築に着手したのは、新潟地震後である。
面白い形をしている。
隣に建ててある祭司館は、純和風な佇まいだった。
オトギリソウ科オトギリソウ属ヒペリカム・カリシナム