河北新報の東北ニュース、青森版から拾ったもの。
確かに、ムキタケは黄色と緑色の物があるが、小さい出始めが緑で大きくなると黄色になるとばかり思っていた。味もそう変わらない。すると、色の違うナラタケ(モダシ)も、もしかすると別の種類と言う可能性も出てくる。茸採りに行かなくなって久しいが、茸の種類は本当に奥が深いと思う。
弘前大農学生命科学部環境微生物学研究室(殿内暁夫准教授)の研究で、これらはまったく別の茸である事が分かったそうである。
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黄と緑の色違いムキタケ、実は別種・弘前大
つるりとした食感が人気のキノコのムキタケには、黄色と緑色の2種類あるが、実は色が違うだけではなく別種だったことが、弘前大農学生命科学部環境微生物学研究室(殿内暁夫准教授)の研究で分かった。研究室は学会誌で名前を別に付けることを提案した。
2種は形状も味もほとんど変わらないため、どちらも「ムキタケ」と呼ばれてきた。2011年に殿内准教授が所属する「白神キノコの会」の会員から、異なる種ではないかとの指摘があり、同研究室で調べていた。
11~13年にかけて、青森県西目屋村の弘前大白神自然観察園などで2種のキノコを採取。遺伝子配列などを解析したところ一致せず、別種と判明した。緑色タイプには、かさの下のゼラチン部分が厚いといった特徴もあるという。
研究室は、学会誌「日本菌学会会報」の11月号に研究結果を発表。名称を整理するため、黄色タイプを「ムキタケ」、緑色タイプを「オソムキタケ」とすることを提案した。他の研究者から異論は出ておらず、採用される見通し。
殿内准教授は「今後も他のキノコの分析を進め、種の違いを整理していく。キノコの住所録のようなものを作っていきたい」と話している。