無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

活断層

2006-10-15 10:43:20 | 建築・都市・港
14日、(社)山形県建築士会の青年大会に参加する。今年からは、女性部と一部合同で行われる事になったからだ。打ち合わせが完璧でなかったからか、お互いの催し物にたいしての意識が薄い。まずは、一歩を踏み出したと言うところか、これからの課題は多い。

女性部委員会では、いつもの柔らかい課題ではなく、「地震、活断層、住宅耐震改修」に焦点を合わせた講演会を行った。講師に招いた宮城県建築士会のOさんの話では、地震列島と呼ばれる日本に於いても、感じ方は東高西低なのだそうだ。ほぼ30-40年周期で宮城県沖地震を待ち受けている東日本と、台風や洪水の被害の方が多い西日本では、意識が違うのだそうだ。確かに、目の前の災害に注意が向くのは当然だろう。

特に興味を引くのは、宮城県の姿勢だ。地震に対する公的な補助が、他県に較べてずば抜けている。耐震診断、改修などに独自の補助が降りる。それも、既存の住宅の耐震性が、基準以下である割合が多いからだ。仙台市など、平野側では地盤が岩盤の安全な地域もあるが、山の上に造成した区画に於いては、切り土盛り土で、あきらかに安全に差がある。住民の安全を確保する自治体として、被害の拡大を防ぐ為にも、先に住宅などの耐震を強めていくのは必至なのだ。

それに較べて、災害の少ない山形市を県庁所在地に持つ山形県では、耐震に対する意識が非常に薄い。県は、個人の耐震診断改修に、予算さえつけなかった。災害の多い酒田市は、こともあろうに県に横並びした。これは、専門家である建築士が、言い続けて行く事が必要なのだろう。

さてさて、山形県の地底に棲む活断層は、いまのところ活発な動きはしていない。太平洋と日本海の底に棲まうプレートの動きの方が、危険を伴うようだ。太平洋プレートは、年間5-8cm移動し、日本海溝に沈み込んでいる。この反動で地震が発生するのだが、考え方を変えれば、年間この5-8cmの距離でハワイやアメリカが日本に寄ってきている事になる。ハワイは日本にくっつくのか、それとも海中に沈み込むのか、それは判らない。キラウエア火山も黙ってはいないだろうが、それを我々が見る事は出来ない。

地球誕生45億年の中で、海と陸が出来てから、巨大大陸形成と分散を繰り返して来たが、これからは大陸形成に動いているのだそうだ。大西洋が広がって最大の海になるとしている。何億年も先の事だと思うが。人類が生きているのも、地球の歴史の中のほんの一瞬だろう。そう考えると、核兵器がどうのと騒いでいるのも馬鹿らしい。
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