無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

地盤の液状化

2017-02-24 09:46:58 | 建築・都市・港

建築士会酒田支部研修部の研修会が、2日続けて行われた。前日の会には参加出来なかったが、23日の熊本地震からみる地震の備えと題した研修会で、午後一杯すし詰めに勉強する。

地震による地盤の液状化を知ったのは、新潟地震だった。3-4階建てのアパートがバッタリと倒れて、その原因が砂地での液状化だった。土地が砂地で地震が起きたからと言っても、全てが液状化する訳でもない。長期の揺れが一番の原因なのである。

今回は、その液状化を検知し対処することを、講師が変わりながら項目毎に学ぶ。最初は地震で倒壊や被害を受けた建物の持ち主と施工業者との間に起きた裁判の判例からだった。一般的に考えられている時効の取り扱いが法律によって異なること、また直接契約した関係者以外に、例えば通行人の上に外壁の剥がれた物が落下して怪我をした場合の故意または過失責任の民事責任など、多岐にわたり知る事が出来た。裁判は最高裁の前例も猶予するが、個々の事例と弁護士や裁判員の判断で、刑が大きく変わることがあるので注意を要する。

これはGoogleEarthで捉えた、熊本市にほど近い益城町で、円で囲まれた部分が、道路を挟んで被害に遭った住宅群と遭わなかった住宅群。片方は少し古い建築で、片方は元畑に造成された比較的新しい住宅群。

土地を買う時は、土地の地名、地形、盛り土か切り土かを確かめねばならない。その上で地盤調査を行い、通常のスエーデン式サウンディング試験(簡単で安価で最も多く使用されている)の他、地下水の高さと最近は液状化の判定も必要だそうだ。

建物の地震保険の検査で、かなりの間熊本に滞在していた酒田支部のGさんが撮ってきた写真を見る。隣接していても被害の大小が異なる建物。新耐震で造られた建物には被害がなかったこと。(これは阪神淡路の頃から言われていた。)東日本大震災時の千葉県浦安の液状化が大きく取り上げられて来た背景には、土地の液状化を理由に保険判定が厳しくなっていくだろうと、特に南海トラフ時には気をつけるようにとの話だった。

しかし、見せて貰った写真の中に、RC造の建物があったが、ラーメン構造だと壁の破壊は見た目にどんなに酷くても、保険の対象から外されるのには驚いた。また、保険の世界ではみために被害が見えなくても、傾きが3度以上だと全損扱い、液状化だと1度でも全損扱いになるそうである。我々の応急危険度判定と、保険の世界は違うようだ。

 

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2 コメント

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液状化と振幅と揺れの時間 (Candypapa)
2017-03-02 23:48:26
東日本大震災からもう6年になるんですね。
その際の千葉県界隈で液状化が結構話題になりましたけど、ご当地酒田でも強い揺れがあと30秒から1分程長かったら、結構あちこちで液状化による被害が出ていたように思います。市内の某所でも、液状化仕掛りで水がちょっと吹き出し始めそう……な跡が結構見られてましたし、私の家でも給湯ボイラーの排水管が地中に引っ張られて、給湯ボイラーが僅かに傾いてたりしましたから。

阪神淡路と熊本地震だけでなく宮城県北とか中越あたりでも、建物被害が大きかった所は、場所的には概ね断層の直上にあたった、というようです。
これは新潟地震の際の酒田の被害もそうなんですけど、当時の写真を見ると、地震後に地面に階段状の段差が見られるものがあります。

阪神淡路の際の断層近くの神戸海洋気象台の重力加速度が鉛直方向に約980ガルだったかの値が公式値でしたけど、断層直上のカーポートに停めてあった車が車止めを飛び越して……という状況があって、機械学会誌に載っていた話でしたけどすと、多分に1200ガル以上の揺れがあった筈、という検証がありました。

何が言いたいのかというと、断層直近の局地的な地震の振動値というか加速度と周波数と振幅のデータが無い、という事なんです。

要するに倒壊の原因が液状化で足元をすくわれたのが原因なのか、地震の振幅なのか加速度なのか周波数なのか、どうもその辺の話がごっちゃになってるような気がして、スッキリしないんですよ。

東日本大震災はっきしてるのは、一定レベル以上の揺れの時間が長いと液状化による被害発生が顕著になる、という所までのようですけど。
Candypapaさん (cake)
2017-03-03 10:19:26
東日本大震災では、皆さん携帯などで、液状化の様子を捉えていましたね。歩道と車道が別々に振れて、地面から水が噴き出すのがわかりました。世の中便利になったものです。
液状化が問題になったのは、新潟地震からが顕著なのですが、長い間揺れていたのでしょう。(そう言えば、揺れ始めて階段を降りてグランドへ逃げるまで、随分と長いこと揺れていました。)
新潟地震の被害状況を記録した冊子が手元にあるのですが、宮野浦辺りの畑は見事に段々が着いていますね。水が噴き出した跡も残っていますした。
この冊子の写真を、ブログに載せようかと思った時期に、東日本大震災が起こりまして、酒田の被害よりも甚大なものに圧倒され、載せずじまいになりました。
同じ震度でも、揺れ方で違いがあり、地盤の優劣でも差が出てきます。観測点が多くないので、正式な数値が欲しいものですね。断層上は、もう何も言えません。大変な思いをされたと思います。

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