休憩時間を挟んで、「第22回日本海沿岸自動車道沿線市町村建設促進大会」が開催された。
来賓の国会議員の方々は、一日に様々な会合の掛け持ちをする。この新潟選出の齋藤議員は、先の選挙の小選挙区で僅かの票が足りなかった。バッジを着け、ここに座っていられるのは比例の票が入ったからなのだが、その僅かな票をこれからも獲得する為に、出来るだけ会合には顔を出すようにと、一度抜けて再度会場に現れた。他の議員は代理の秘書の方々の参加だったが、その代理も参加しない議員もいた。
国会議員は、地元と国会や政府を繋ぐ大事な任務を背負っている。地元からの陳情を受けるのも議員の仕事なのだ。なんぼでも忖度して欲しい。
代理での紹介もそこそこに移動する秘書の方もいた。
さて、ここで問題です。その代理の方の紹介で挨拶するも、一度もニコリともしなかった秘書は何番目でしょう。
日本海沿岸自動車道は前延長322km。その内の7割が完成し、平成29年度には(仮)あきた北空港IC-鷹巣ICが供用、残りは県境付近だけである。それが温海-朝日道路、酒田みなと-遊佐、遊佐-象潟、二ツ井白神-小繋、二ツ井-今泉、鷹巣西道路だが有り難いことに事業中である。予算が付けばどんどん進められるのだが。
主催者挨拶 新潟県村上市長
秋田地区同盟会長
山形県副知事
新潟県副知事
秋田県副知事
新潟県選出衆議院議員 斎藤氏
謎の国会議員。拉致被害者奪還のブルーリボンを付けているので、自由民主党だと思うのだが。
山形県選出参議院議員 舟山氏
国交省道路局長 石川氏
新潟-山形間には予算が2倍、山形-秋田間には4倍もの予算がついた。朝日-温海ではトンネル工事が始まった。これには全国高速道路建設協議会会長の高知県知事 尾崎正直氏による尽力があった。
意見発表は、世界一のクラゲ水族館の鶴岡市加茂水族館館長の奥泉氏だった。(始めてお会いした頃はもっと若かったのに。当たり前だけど)
1930年、鶴岡-湯野浜温泉間に電車が開通したのに併せ、集客が出来る施設をと亀やホテルの社長が水族館を造った。水族館は戦前には訓練所、戦後には加茂水産高校としても使われた。39年には鶴岡市営となったが、以後民営市営を繰り返す。オープン時には20万人、78年には12万人、国道112号線の月山道路が出来て少し盛り返すも、85年15万人、97年には10万人を割り込み経営は苦しくなっていく。道路が良くなれば客足は伸びるが、魅力のある所で無いとそれも難しい。猿山を設けたりと様々やったがじり貧に陥って行った。
或る日、サンゴの水槽で奇妙な物を見つける。それがクラゲだった。これが客の興味を引き、クラゲの水槽から人は離れない。何の設備も取り替えたり買ったり出来ない状況の中、クラゲは海に獲りに行って水槽に入れた。客は皆大喜びし、客数は増えてきた。そして水族館は鶴岡市に買い戻されることになり、世界一のクラゲの水族館として新たに建設されることになった。
新しい水族館には、当初の予想の27万人を3倍超える客が集まり、3年で210万人を超えた。空港や駅から遠い条件で、殆どの人が車でやって来て、駐車場は満杯。遠くに臨時駐車場を設け、加茂地区の方々には随分とご迷惑を掛けた。県外の客が8割と、遠くからも来て頂ける。今の水族館なら魅力も出てきたので、(月山道路の時は続かなかったが)高速道路が開通すれば、もっと多くの人達に来て頂ける。男鹿、大森山、浅虫と連携しスタンプラリーも行っている。新潟のマリンピアなどとも繋がって、地元の活性化に繋げたい。
山形県選出衆議院議員 加藤氏
大会決議発表
日沿道、全ての箇所で事業化が始まった。あとは一にも二にも予算の拡大である。道路は繋がってこそ役に立つ。国土強靱化政策で太平洋側、日本海側の軸としたい。
閉会の挨拶は、庄内地区期成同盟会 酒田市長丸山氏
丸山市長の喋りは、滑舌が良くて張りがあって、とても聞きやすい。