長崎市長が銃弾に倒れる

痛ましい事件が起きた。長崎市長への４選を目指して選挙活動中の伊藤氏が、暴力団の拳銃によって殺害された。心肺停止状態で病院へかつぎ込まれ、手術を行ったが、意識が戻ることなく帰らぬ人となった。長崎と言う地域からも、原爆との戦いの立場からも、重要な人物だったようだ。長崎市長の銃撃と言えば、先の本島市長の記憶も新しい。何故こんな風に狙われなければならないのだろう。

まだ伊藤氏が重体の昨日の時点で、様々な政府関係者がコメントしていたが、その中で安倍首相の談話が群を抜いておかしかった。何を考えているのかと思った。そう言えば、加藤紘一氏の実家の会館が、放火された時も、当時の小泉首相の談話もおかしかった。世界中の人が見ているのに、通訳をねつ造したくなるようだ。まったくもって、恥ずかしい。

時は前後するが、米国のバージニア工科大学で銃乱射事件が起きた。当初犯人はアジア系の人間で、一時中国系と発表されたが、後に韓国人学生、チョ・スンヒ容疑者（２３）と判った。これで、今日の嫌韓系のブログは大変な勢いで盛り上がるだろうと思われた。その通りだった。平和だと思われている土地で、夢を持った若者達の命が、簡単に失われてしまった。何と残念な事だろう。銃社会がどうのと言われてはいるけれど、日本でも池田小学校の事件がある。このような痛ましい事件を、防ぐ手だてはないものだろうか。