弟くんの将棋は、限界でした。
周りが皆、居飛車の戦型を勧めました。
もはや、弟くんの将棋は
全国のトップレベルには、
遠く及ばないことは、明らかでした。
そんな、弟くんを
拾ってくれたのが、師匠でした。
私から見ても、
申し訳ありませんでした。
全国大会で、敗戦を続けたとき
おそるおそる師匠に相談しました。
もう、将棋はやめようと思った時に、
『周りがなんと言おうと、将棋を続けましょう。』
それに・・・・
『三間飛車を極めるような、勉強をしてください。』と
師匠から言われました。
私たち親子は、びっくりしましたが、
やはり、将棋を続けることにしました。
なぜか、ロッキーのテーマ曲が
頭の中で、流れました。
行動に移すべく、
師匠の期待を裏切らないように
私たちは、徹底的に、三間飛車の棋譜を
集めました。
久保先生、戸辺先生、永瀬先生の棋譜を集め
並べ、暗記しました。
実践不足は、蒲田将棋道場へ行き、
また、研修会へ入会することを
決めました。
私たちは、師匠の期待を
裏切らないことだけを
考えました。