うなされる

これも友達から聞いて、笑ってしまった話です。

友達は、寝ていて、よくうなされるそうです。
誰かに追いかけられたり、泥棒に入られたりして、「助けてー！」と叫ぶことが多いと言います。
ご主人と同じ部屋に寝ているらしいのですが、離れた距離で寝ているため、
「助けてー！助けてー！助けてー！」
と３回叫んだ頃に、ご主人が気が付いて、友達の頭をポンと叩き、それで目が覚めるというのが常なんだそうです。

先日、ゴルフのコンペがあり、友達夫婦は、当日では身体がキツイので、前日から行って、近くのホテルに泊まったそうです。
ツインの部屋を希望したのですが、ホテルは一杯で、ダブルベッドが１つ置かれている狭い部屋しか空いていなかったので、仕方なしに、そこに泊まることにしました。

その夜、床に就いた友達は、また夢を見て、うなされたそうです。
夢の中で、友達は学校の先生でした。
子供たちを下校させるため、生徒を集めて、
「今、誘拐のニュースが多いから、みな気を付けて帰るのよ。」
とそれぞれに言い、生徒は、それぞれの方向に帰って行きました。
生徒を送り終えた友達が、一人で戻ろうとすると、そこへ黒いフルフェイスのヘルメットをかぶった男がバイクに乗って走ってきました。
周りを見回すと、暗い森の中で、周囲に人の姿はありません。
なんとなく嫌な予感がして、逃げようとしましたが、相手はバイクです。
すぐに追いつかれてしまい、自分のそばで止まりました。
友達は、すぐさま
「助けてー！」
と叫ぼうとしました。
すると、
「た」
と、言ったところで、隣に寝ていたご主人から頭をポンと叩かれたとか。
いつもは、「助けてー！」と３回叫ばないと助けてもらえないのに、その日は、すぐそばに寝ていたので、「た」だけで、起こしてもらったというので、大笑いでした。
ご主人は、寝入りばなだったらしいのですが、いつもの「助けてー！」が始まったのがすぐにわかったので、起こすことができたと言います。
「こっちも安眠できないし、勘弁してよ～」
とご主人から言われてしまったと言いますが、どうしてそんなに頻繁にうなされてしまうのか？
体調なのかなぁ。
友達は、帯状疱疹を患って、まだ体調が完全ではないらしいので、そういうこともあるのかもしれません。
これからは、家でも、ご主人にすぐそばに寝てもらって、早めに助けてもらえるようにしたら良いのにと思いました。