磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

土と共に生きる

2015年10月20日 21時03分36秒 | オフ・ビジネス

ゼミの同級生たちと初島に行く前日になって、

 「そうだ! 伊豆といえば、トーメン時代の同期の
  Iくんが、脱サラして、伊豆でトマト農園を経営
  してたんだ!」

と思い出しました。でも、伊豆のどの辺だったか憶えているはずもなく、
ネットで彼のFacebookなどを見るも、伊豆の国 という市の名前がある
だけで、それ以上はどうやっても情報がありません。
電話番号も分かりません・・・


最後の手段として、彼のFacebookへ、

 「明日から伊豆へ行くけど、立ち寄ってもいい?」

とメッセージを送ったら、

 「終日ハウスにいるから何時でも来て下さい」

と夜になって返事をもらいました。


そこでゼミの仲間とは翌朝別れ、熱海から伊豆長岡へ。
改札を出ると、真っ黒に日焼けしたIくんが出迎えてくれました。

早速、駅から5分くらいの彼のトマト農園を見学させてもらいました。



トマトと言っても、彼が育てているのはミニトマト専門でした。
ハウスの中の温度、地中温度、湿度、照度などは、コンピュータで管理
されていて、結構ハイテクな部分がある反面、こまかな手入れはすべて
パートさんも含めた人手です。



 「近年は、温暖化の影響で、冬の寒さよりも、夏の暑さが
  悩みのタネ。トマトの適温は25度前後。夏、温室に
  冷房を入れることは、コスト的にとてもできないので、
  シェードを掛けたり、換気したりで対応してるんだ」

自然との闘いだから、大変ですね。


ハウスの中に、小上がりのように茶の間が作ってあって、そこで話して
いた時も、パートの女性がやって来て、

 「ちょっと茎に黒いものが見えるんですが、
  確認してくれませんか?」

一緒に私もついて行くと、現物を見たIくん、パートの人に的確な
指示(少なくとも私にはそう見え、聞こえました 笑)を出していて、

 「おお、すっかりトマトのプロじゃん」

と思わせてくれました。


Iくんも彼の奥さんも伊豆には何の地縁、血縁も無いけど、伊豆の国市の
この一体は新規就農支援に力を入れているそうで、それを頼りに、7年前、
会社を辞め、ここに移り住んで来たそうです。

 「農家の生活はどう?」

と気になっていることを尋ねると、

 「東京でのサラリーマン時代とは大違い。
  日の出から日没までの生活で、朝は早いけど、
  ペースはゆったりしてる。
  それからすれば、

   サラリーマン時代、よくあんなに忙しい
   生活をしてたな

  と思う」

そこにIくんの奥さんが登場。初対面です。

 「奥さんも、急なことで大変ですね」

と声を掛けたら、

 「いえいえ、もともと土いじりは好きだったから
  まったく問題ありません」

今はまだ、奥さんは、ご両親の介護もあって、横浜の自宅をベースに
伊豆と、半々の生活ですが、これからここに自宅を建て、ご両親も
一緒に伊豆で生活する計画とのこと。

早く、そうなるといいね。




ハウスの裏に回ると、富士山も見えました。

残念ながら、まだ収穫の時期ではなく、赤いトマトの実はひとつもなく、
試食させてもらえなかったのが残念でした。


その後は、

 「すぐ近くに、今年7月に、明治日本の産業革命遺産として
  世界文化遺産に登録されたばかりの 韮山反射炉がある
  から、案内するよ」

と連れて行ってもらいました。

        

実際、こんな感じで、煙突が4本まとまっているだけのものなのに、
世界文化遺産となった瞬間から、大勢の観光客が押し寄せているそうで、
この日も平日でしたが、大型のバスも何台も止まっていて、『世界文化
遺産』というブランド力のすごさを思い知りました。

ちなみに、反射炉と言っても、鏡などで太陽光を反射集積して熱源とした
炉ということではないんですよ。炉の天井がドーム上になっていて、
熱がその天井で跳ね返り、ある一点に集中することをもって『反射炉』と
いうんだそうです。

また斜めに入ったブレスは、昭和末期、耐震補強として入れたもので、
できた頃は、

      

こんな様子だったそうです。


すぐ脇にあるレストランでお昼ご飯をご馳走になりました。
経営、そしてその承継などについて、いろんな話ができました。
農業は、私にとってはまったく未知の分野なので、とても新鮮でした。


帰りも駅まで見送ってくれたんですが、何度も何度も、

 「わざわざこんなところにまで来てくれて、本当に
  うれしかった。ありがとう」

と言ってくれるんです。

とんでもない、私の方こそ、突然、やって来たのに、歓迎してくれて
メチャうれしかったよ。


Iくんはビジネスパーソンとしても有能だったけど、そこから一転、
農業経営者に転進しても、逞しく生きている姿を見て、とても刺激され
ました。

夢を持って生きている人間って、やっぱり魅力的ですね。
お互い、健康に気をつけて、頑張ろうね。


今度は名古屋にも、トマトを売るついででもいいので、ぜひ遊びに来てね。
ありがとうございました。



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいね (猪又慎也)
2015-10-22 08:39:40
笑顔がいいね。同期のトマトは明るくっていいや。
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猪俣くん! (磯輪)
2015-10-22 22:29:19
 猪俣くん

驚いた! 君からコメントが来るとは!
元気ですか?

井上くんは本当に元気だったよ。
活き活きしてた。

猪俣くんも近況知らせてよ。
ありがとう。
返信する
もっといいね。 (猪又慎也)
2015-10-23 16:15:53
ご無沙汰しております。
今は、大阪に住んでいますが、仕事は名古屋の豊田通商の物流部に新幹線通勤しております。会社の業務は、なんというか、データのパズル説きみたいなもので、幸いにも、人に理解されない部分で、勝手にさせてもらえるところもあります。おもしろいことができればいいのですが、なかなかです。
ところで、名古屋だと、内田や畑野の出張に合わせて、同じ名古屋の植田を読んで飯を食ってとかの付き合いしかないですが、次回の同期会は、できるだけ参加したいと思います。それでは、またね。
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新幹線通勤! (磯輪)
2015-10-23 21:58:07
 猪又くん

まずは前回のコメントで、名前の字を間違えて、申し訳無い。

大阪から名古屋まで新幹線通勤とは、豊通さんも太っ腹だね。
名古屋のメンバーで集まりませんか?
段取りお願いします。

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快諾 (猪又慎也)
2015-10-26 10:38:57
段取りがついたら、メールで連絡いたします。
返信する
快諾 (猪又慎也)
2015-10-26 10:39:12
段取りがついたら、メールで連絡いたします。
返信する
ありがとう (磯輪)
2015-10-26 22:41:14
 猪又くん

いろいろありがとう。
またね。
返信する

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