磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

『常盤塾のあゆみ』

2016年01月08日 23時29分17秒 | こんな本読みました

東京へ年始のご挨拶でしたが、今日のブログは年末年始の休みに読んだ本の
紹介です。

と言っても、この本、非売品なので、「読みたい」と思っても買えません
ので、その点悪しからず。




2012年7月に実施したわが社の90周年プラス2年の記念行事
特別ゲスト参加して下さった花王の元・社長/会長の常盤さんと一橋大学の
古川先生。



お二人は、日本のモノづくりの精神を伝えようとする戦友のような間柄で、
その考えにいたく共感していて、今のISOWAが掲げる『i機』という
コンセプトもこのお二人の著書でもある



『モノづくり原論』には大きな影響を受けました。


お二人は、常盤さんが花王を離れてしばらくした2004年から今日まで
丸の内ブランドフォーラム常盤研究会、通称常盤塾という私塾を続けて
いて、10年という節目を記念してその活動成果を一冊の本にまとめられて
いました。

ちょうど昨年末、古川先生とそのことでいろいろ教えてもらっていた時、

 「ちょうどいいものがあるから送りますよ」

と送って頂いたのがこの本でした。


読んでみると、参考になる箇所がたくさんあり、

      

本のあちこちに折り目がいっぱいです 笑


私が最も感銘したのは『利益の向こう側』というテーマでした。
これって、渋沢栄一の唱える『論語と算盤』とも通じますよね。

私がこの言葉から感じたことは、ひょっとしたら常盤塾で議論された
趣旨とはちょっと違っているのかもしれないけど、私なりに考えたことは、

  そもそも利益の向こう側があるとするのか、それともそんな
  ものはないと考えるのかがポイントだ。

  「利益の向こう側はない」とするのは、カネ中心の利益至上
  主義でしょう。

  じゃあ「利益の向こう側がある」なら、そこには何があるのか?

  私は、会社の理念だと思っています。利益はそれを実現するための
  手段です。

  常盤塾では『対極』という概念を重視する。カネ中心の対極は
  ヒト中心と定義しています。

  ただこれも理想ですが、私としては、一番手前に理念を置きたい
  のです。この理念を一生懸命追及したご褒美として会社に利益が
  もたらされる。そしてその利益のさらに先には、もう一段高くて
  純粋な理念の実現が待っている。

  そんな経営がしたい。


もうひとつ別の『ヒトづくりの重み』というテーマのところでは、
こんな話がありました。

 「人に何かを教えるとか育てるという他動詞ではなく、
  人が育つという自動詞でとらえることが肝心。
  教育ではなく、共育である。個人がもっている
  潜在能力が自然に湧き出る仕組みをつくることが
  必要。

 「夢は第五の経営資源である。

 「ブランドの持つ夢を従業員、関係業者及び顧客と
  共有し、実現することであり、感動の輪を広げる
  ことだ。組織が燃焼するには、顧客とうれしさや
  感動を分かち合うことで得られた達成感から
  組織内に疾走感や連帯感が生まれ、信頼感や
  納得感を生むという好循環で集団が活性化する。

「夢は第五の経営資源」。何て素敵な言葉でしょう。

夢や理念を共有しなければ、決してISOWA『を』生きることは
できないですよね。


私が目指すのは、やっぱりこういう考え方です。

古川先生、本当にありがとうございました。
常盤さんにもよろしくお伝え下さい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿