B級会社員のOFF日記

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

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昔の助左衛門、南国へ行く事(その一)

2016-09-19 19:56:46 | 紳士・淑女の昔物語

昔、昔

美濃の国に助左衛門という人は、100人の商人を船に乗せた。

南国へ行く時に俄かに悪い風が吹いて、船は南の方へ矢を射るように進んだ。

見知らぬ島に吹き寄せられて、陸地に辿り着いたのをこれ幸いと、皆慌てふためいて、ためらわず降りた。

 しばらくたつと、実に美しい女性が100人ばかり出て着て、歌を歌って通っていく。

見知らぬところに来て、心細い思いであった時に、こんな素晴らしい女を見つけて、喜んで呼びよせた。

呼ばれて女たちは寄ってきた。

近くで見ると一段と美しい。

その愛らしさは何ともたとえようがない。

100人の商人はそれぞれ目を付けて、可愛がること、この上もない。

 

助左衛門は女に問いかけて言う。

「われらは宝さがしに出かけたが、悪い風にあって、見知らぬ島に辿りついた。

堪えがたい思いであったが、あなたたちの、御様子を見ると、沈んだ気持ちは消え去ってしまった。

今は私たちをあなたたちの所へ、連れて行ってください。

船は破損しまして、帰るすべもありません。」

 

すると女達は「それでは、いっしょにいらしてください。」

と言って先に立って案内していく。

家に着くと、白くて高い土塀を遠くまでめぐらして、門はいかめしく立っていた。

女たちは男たちを連れて入っていく。

門の錠はすぐにさされた。

中に入ると、いろいろな建物が別棟に作ってある。

男は一人もいない。

商人たちは、皆めいめいに、女を妻として住んだ。

互いに愛しあうこと、この上ない。

片時の間も、離れられないような気持ちで住んでいたが、・・・・・・

 

(次回へ続く)

 

 

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