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岐阜大学教養学部 美術論・・・金剛力士像と西美濃の仁王像(下)

2017-08-05 21:19:36 | その他

三 相違点

   大きさが違う

金剛力士像の高さ 阿像は836.3 吽像は841.3

円鏡寺の仁王像の高さ 阿像は230.3  吽像は230.3  

   東大寺の金剛力士像が門の内側に相対しているが、円鏡寺の仁王像は共に正面を向いている。

   東大寺の金剛力士像は阿・吽の配置が左に阿像、右に吽像となっているが、円鏡寺の仁王像は逆になっている。つまり左に吽像、右に阿像となっている。

   金剛力士像の目は彫刻されているが、円鏡像の仁王像は玉眼になっている。

円鏡寺の仁王像では、眼の部分に水晶を入れて、実際の目らしくしています。鎌倉期の技法とされているのは周知の事実です。それが金剛力士像ではありません。この一般的な技法がないことは、像の作られた時がわかるような気がします。金剛力士像が先に作られて、円鏡寺の仁王像が、後に作られたと思います。玉目を入れることで、像が人間らしくなっている。また写実的とも言えます。

   バランスについて・・・金剛力士像は巨大な像であるにもかかわらず、バランスが良いように思われる。

しかし、円鏡寺の仁王像は若干バランスが悪いようにも見える。これは金剛力士像は片方の足に力を入れて立っているようだ。

   金剛杵について・・・金剛力士像は長くて大きな金剛杵をともにもつ。阿像では垂直に立てているが、吽像では左手にそれを握って腰近くに抱えている。

しかし円鏡寺の仁王像は違う。阿像は左手を肩の上にあげ、金剛杵を握っている。その金剛杵は明らかに金剛力士像のそれよりも短い。吽像は何ももっていない。その証拠を見せるかのように右手は開いている。

   頭頂部の髪型・・・金剛力士像の髪型は丸く簡単にまとめていますが、円鏡寺の仁王像は王冠のような形になっている。

   空を舞う袈裟の存在・・・金剛力士像では袈裟の存在が認められる。金剛力士像では像の前から後へ袈裟が大きくたなびいています。この袈裟の存在により像自体に躍動感をさらに加えています。

円鏡寺の仁王像には、残念ながらそれが存在しません。

 

㈣ 円鏡寺の仁王像と横蔵寺の仁王像の比較

 

横蔵時は岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原にある天台宗の寺院です。私が初めて行ったのは30台後半、華厳寺(谷汲さん)のお参りの帰り寄りました 「もみじまつり」には参拝する人も多いようです。

 

   横蔵寺の仁王像は高さ 阿像 278.5 吽像 279.0

仁王像自体は仁王門にありません。瑠璃殿に他の仏像と安置されている。

仁王門を通る時のあの緊張感は残念ながらありません。

参考資料 日本の美術 151 仁王像 監修 文化庁 東京国立博物館 京都国立博物館 奈良国立博物館  昭和53年12月15日 至文同発行

 

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