栄養医学日記

今までの経験と知識を生かし、栄養医学の有益な情報を発信します。

二型糖尿病患者の認知症、うつ症状について 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2017-03-15 13:47:08 | 健康・病気
多くの研究によると、二型糖尿病患者ではうつ症状と認知症が認められる症例がある、という報告もあります。二型糖尿病患者でうつ症状を有し、軽度の認知障害がある場合、認知症を発症するリスクが高い、と報告されています。軽度の認知障害は、正常な老化と認知症の中間にあり、精神機能は、年齢相応よりは低下しています。この軽度の認知障害は、65歳では19%で見られ、このうち約46%は、一般の人の3%と比較して、3年以内に認知症を発症する、と米国の研究では報告されています。

最近の"American Journal of Psychiatry"誌によると、62件の研究によるデータを分析して、総計15,950名の軽度認知障害の人の追跡調査では、軽度認知障害の人で二型糖尿病が有る人は、65%ほど認知症を発症する傾向があることが分かりました。また、軽度認知障害でうつ症状の人は、そうでない人より2倍より多く発症する傾向が有るようです。

認知症の予防面では、身体の健康と精神の健康とは、強い関係が指摘され、身体を健康に保つことは、脳の働きを正常に保つのに必要です。そして、二型糖尿病やうつ症状、動脈硬化症の改善が重要です。また、食事の改善や適度な身体活動、ストレスの解消、さらには、ビタミン・ミネラルサプリ、プロバイオティクスなどを活用し、身体を健康に保つための努力が望まれます。

認知症になるのを防ぐため、軽度の認知障害の人は、生活習慣の改善が必要で、特に食事の改善のため、野菜や果物、豆類、海藻などふんだんに摂取し、獣肉や飽和脂肪酸の少なくし、EPA/DHAの豊富な魚介類の頻繁な摂取が望まれます。また、Alan Thomson博士によると、軽度の認知障害の人で医学的、かつ精神医学的な2つ以上の疾患が有る場合、初期介入が重要で、その場合、治療の可能性がある、と報告しています。

References
Diabetes, depression predict dementla risk in people with slowing minds: University college London. scienceDaily,Feb 20.2015
Claudia Cooper, et al: Modifiable Predictors of DSementia in mild cognitive impairment. American Journal of Psychiatry. 2015
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 大腸がんとプロバイオティク... | トップ | ガンの炎症とビタミンCの関係... »

コメントを投稿

健康・病気」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL