弁理士 渡部 仁 特許・商標・知財ブログ

特許・商標・知的財産に関するビジネスブログ

商標トロール「料金を支払わなくても生き続ける」

2016年10月11日 06時08分18秒 | 商標

おはようございます。
弁理士の渡部です。

本日は、先のブログ「商標トロール『商標制度の抜け道をつく』」の続きです。

商標出願が却下されて終わるのなら問題は少ないのですが、これに続けて利用できる制度に目を付けているところが大きな問題を生じています。

商標制度には、分割出願という手続があります。
商標出願を別の出願として存続させる手続です。
この分割出願も商標出願であるので、先ほどの条件に該当しない限り、特許庁は商標出願を受理しなければなりません。
したがって、分割出願をし続ける限り、料金を支払え→分割出願→料金を支払え→分割出願が繰り返されます。

しかしここで問題なのが、分割出願の出願日が最初の商標出願の出願日として維持されることです。
つまり、分割出願をし続ける限り、料金を支払わずに出願日を維持し続けることが実質的にできてしまうということです。

商標トロールは、これを続けているなかで同じ内容の商標出願が他社からされた場合に、そこで初めて料金を支払い、商標出願を正式に存続させます。これと同時に、他社の商標出願よりも出願日が前であることから、他社よりも商標登録を優先的に受けられる地位があるので、この地位を利用して他社に対しライセンス料を要求するという交渉にでます。

次回は、本記事の続きとして「商標トロール『規制すると困る善意の企業もいる』」についてお話します。

商標登録や特許など知的財産に関してお困り事やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、こちらから。


将星国際特許事務所ロゴ
将星国際特許事務所 弁理士 渡部 仁(Watabe Hitoshi)
Copyright © 2016 将星国際特許事務所 All rights reserved.
コメントは弁理士Facebookで、お問い合わせは商標サイトでお受けします。
ジャンル:
ビジネス実用
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 前の記事へ | トップ | アナ雪も危機一髪!知財を勝... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

商標」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。