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IoTの特許戦略「自動車にセンサー、津波を観測」

2016年09月15日 06時12分43秒 | 特許・実用新案

おはようございます。
弁理士の渡部です。

モノをインターネットに接続する技術であるIoT。
本日は、福岡工業大学が取得したIoT特許の事例をご紹介します。

このIoTは、自動車にセンサーを取り付け、センサーから取得した情報をもとに津波を観測するというものです。
一体どうやって津波を観測するのでしょうか。

まず、自動車に角速度センサーを取り付けます。
角速度センサーというのは、分かりやすくいえば自動車がスピンしたことを検出するセンサーです。
自動車が津波に遭遇し浸水すると自動車がスピンするので、角速度センサーからの情報により津波に遭遇したと判定することができます。

つまり、複数の自動車のセンサーから情報を集め、自動車の位置情報と照らし合わせコンピュータ上でマッピングすると、津波がどの地域にどの規模で押し寄せているのかが分かります。

このような浸水マップを避難区域のユーザに配信して共有すれば、津波を避けて避難することができます。

仕組みは見てのとおりとても簡単です。
しかし、こうした技術はこれまでなかったので、特許はとても広い権利範囲で取得できています。
今回の特許は基本特許に位置づけられるでしょう。

IoTでは、大きな効果が期待されるので、特許を取得する意味がとても大きいのです。
まず、防災効果の観点からは、地震が起こったときに浸水マップに従って避難でき、多くの命が助かります。
次に、経済効果の観点からは、例えば、浸水マップをユーザに配信するのに自動車1台につき料金が発生するとすれば、避難区域に所在するユーザの数に応じた利益を生み出します。

この技術を特許で押さえておけば、その利益を独占することができます。
ビジネスにおいてIoT特許を取得しておくことが如何に大きいかがイメージできたでしょうか。

引用:特許第5982709号公報(図2)

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