竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

テスト作成「今月のエネルギー審議会情報」

2016年05月18日 | 電力自由化
市民電力連絡会には政策対応チームというのができた。
まだ試運転中だが、「チームパブコメ」という愛称。
何をするところかというと、40も50もあるエネルギー関連の政府審議会(ほぼ経産省、資源エネルギー庁の傘下)を「全てレビュー」し、何を審議しているか、何がまとまりそうかを先回りしてチェックしようというもの。
なんだか似たような名前の、似たようなことを審議している委員会やワーキンググループなどが混在していて、実際、あっちこっちで同じようなテーマを議論し、場合によって、違う結論を出したりしている。もちろんそれじゃまずいので、あっちの◯◯で、こういう結論だから、こっちはそれを踏襲し・・みたいな議論をしていたりする。
とても効率が悪そうだが、市民からは結局何が根拠でこんな結論・・というのが、とても分かりにくい。
その「見える化」をはかろうということだ。

ちなみに冒頭のイラストはエネルギー関係審議会一覧。
これでも、全部は書ききれていない。

そこでの課題として、毎月開かれている審議会をキャッチアップし、概要を把握し、問題点指摘する・・という「今月の審議会情報」もしくは「今月のパブコメ」をやってみたいということがある。
まだ、どうするのがベストかよくわからない。

なので、ともかくテスト作成を、ここでやってみようと思う。

「今月の審議会情報 No.00」

1、 最近のトピックス
今月は、電力ガス取引監視等委員会の第6回制度設計専門会合が直近4月26日に開かれている。
下記はその議事次第と配布資料の一部。「卸電力市場活性化」の意味は、どうやら旧一般電気事業者の電源を「市場に切り出す」ということらしい。なかなか進んでおらず、九州電力は明確に拒否しているとも。
託送制度についても、相当に手厚く資料が出されている。今のところ、託送料金に原子力の費用・・よいうようなものではなく広域連系や調整電源などの技術的な分野での議論に見えるが、精査が必要。
「小売全面自由化後の状況」では、4月以降のスイッチの状況、小売電気事業者登録の状況などがまとめられている。一つの事例として、エコアイスと思われるが、蓄熱調整契約をしている高圧ユーザーがスイッチしようとしたが旧一般電気事業者から拒否されたというものがあった。部分供給では蓄熱寄与部分の電力量の算定が困難との理由だったが、その後、個別協議に応じることとなったという報告。
いろいろ細かな問題が起きている模様。

電力・ガス取引監視等委員会
第6回 制度設計専門会合

平成28年4月26日 17:00~19:30 経済産業省 本館 17階国際会議室
http://www.emsc.meti.go.jp/activity/emsc_system/006_giji.html

議事次第
(1)卸電力市場活性化に向けた取組について
(2)今後の託送制度の在り方について
(3)小売全面自由化後の状況及び「電力の小売営業に関する指針」の改定方針案について
(4)ネガワット取引について
(5)一般送配電事業者に必要となる調整力の公募による確保の在り方について
配布資料
資料3 :卸電力取引の活性化の進め方について
資料3-1:卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング
資料4 :託送制度に関するこれまでの御議論と論点の整理
資料4-1:今後の託送制度について(電気事業連合会)
資料4-2:効率的なネットワーク形成に向けた託送制度の在り方等について
(電力広域的運営推進機関 理事・事務局長 佐藤 悦緒)
資料5:小売全面自由化後の状況及び「電力の小売営業に関する指針」の改定方針案について
資料6 :ネガワット取引について
資料7 :一般送配電事業者に必要となる調整力の公募による確 保の在り方について

⇨上記内容とすごくよく似た内容の別の審議会もある。
総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 _
第5回電力基本政策小委員会

平成28年3月30日10:00~12:00経済産業省本館地下2階講堂
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denryoku_gas/kihonseisaku/005_giji.html
議事次第
2.説明・自由討議
(1) 小売全面自由化に向けた事前準備の進捗状況について
(2) 電力広域的運営推進機関の活動概況等について
(3) 今後の検討課題について
(4) 容量メカニズムについて
(5) ネガワット取引について
配布資料
資料3-1 小売全面自由化に向けた事前準備の進捗状況
資料3-2 東京電力株式会社提出資料
資料4 電力広域的運営推進機関提出資料
資料5-1 有識者提出資料
資料5-2 今後の検討課題(たたき台)
資料6 容量メカニズムについて
資料7 ネガワット取引について

2、パブコメ近しか電力需給検証小委員会報告書

ほかに、下記「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会第15回電力需給検証小委員会」が、4月22日に開かれていた。電力需給検証小委員会報告書(案)が議論されているので、もうすぐ、これについてパブコメがかけられる可能性がある。
その内容は、今冬及び今夏のピーク電力に対する需給が間に合うかというもの。冬はすでに終了しており、各電力とも相当大きな予備率で間に合っている。一番厳しかったのが中部電力の7.1%。
今夏の予測は、原子力はほとんどない、火力は最大限見込み、水力は揚水まで活用(夜間にあげる=石炭で揚げるを意味する。)という前提。再生可能エネルギーは、基本的にピークを減らす要因としてカウントし、冬季は全国で532万kWも寄与した。夏場はもっとかも。
結果的に今夏の需給は、全国的に9%前後の予備率で間に合う。したがって、省エネとかの要請はしないとの結論。
本橋さんより:揚水を夜に石炭で行うことは、その効率の悪さ(7~8割)からして、ただの石炭の1.4倍くらいのCO2を出すこと。温暖化の観点からは行うべきではない。昼間の太陽光で揚水し、夜の石炭を減らすというのが正しい選択との指摘。これはパブコメに出せる!

総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会
第15回 電力需給検証小委員会

平成28年4月22日13:00~16:00経済産業省 本館17階第一特別会議室
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihonseisaku/denryoku_jukyu/015_haifu.html

議事次第
2.第14回委員会における指摘事項への回答等について
3.電力広域的運営推進機関の役割について
4.電力需給検証小委員会報告書(案)について
資料5:電力需給に関する電力広域的運営推進機関の役割(電力広域的運営推進機関)
資料6:電力需給検証小委員会報告書(案)概要
資料7:電力需給検証小委員会報告書(案)
⇨報告書がまとまるということは、もうすぐパブコメ。

もう一つ電力・ガス取引監視等委員会の本体会合が、直近4月28日に開かれていた。ただし非公開で詳細は不明。以下に議事要旨を添付するが、ルーチンワークに推移とも思える。

第29回 電力・ガス取引監視等委員会
平成28年4月28日(木) 10時00分~10時40分 ※非公開開催
http://www.emsc.meti.go.jp/activity/emsc/029_giji.html

<議事要旨>
• 小売電気事業及び小売供給の登録について
◦ 小売電気事業等の登録申請に係る審査について議論し、6件の事業者について委員会としての対応方針を検討し、「電気事業法に基づく経済産業大臣の処分に係る審査基準等」第1(1)②に該当する事実は認められない旨の意見を出すことを決定した。
• 卸電力市場における不公正取引の監視について
◦ 事務局より、発電情報公開システムへの発電所停止情報の登録状況等の報告を行うとともに、インサイダー取引の監視、相場操縦の監視状況について報告を受けた。
• 平成28年度監査計画に向けた論点について
◦ 平成28年度監査計画の決定に先立ち、平成27年度監査結果の中間報告において論点となった項目について、平成28年度監査計画の重点事項として反映すること等について検討を行った。
• 第28回電力・ガス取引監視等委員会の議事の報告について
◦ 事務局より、熊本地震による災害救助法の適用地域等に係る対応のため、電力・ガス取引監視等委員会運営規程第2条第2項の規定に基づき、4月18日に本委員会を書面開催した旨を報告した。
• 特別供給条件の認可について
◦ 本日、ガス事業法第20 条に基づく、4件の特別供給条件認可申請が経済産業大臣に行われる予定であり、経済産業大臣への申請後、委員会に対し意見の求めが来るため、あらかじめ当該認可に異論なき旨回答する方針を確認した。 また、経済産業大臣への回答に際しては、被災地域からの避難者に対して格段の配慮をすべき旨を付すこととした。
• 今後の委員会開催スケジュールについて
◦ 委員間の議論の機会を一層確保する観点から、全委員が同時に出勤する時間帯を確保することを優先し、2週間で2回開くサイクルを基本としつつ、水曜日に非公開の委員会、金曜日に公開の委員会を開催することを原則とすることとした。なお、毎日少なくとも1人以上は出勤することは今後も維持するとともに、事務局から委員への説明や相談については、引き続き適時適切に行っていくことを確認した。

以上、こんな感じかな。


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