村上春樹を英語で読む

なぜ、こう訳されているのかを考える。

「声にならない声をだし」関係性

2016-10-17 12:52:11 | 村上春樹を英語で読む
『1Q84』に次のような箇所がある。下はその英訳である。

牛河は溜息と一緒に声にならない声をだし、舌について考えるのをやめ、(洗面所の明かりを消した。)
He sighed, and in a voiceless voice decided to stop worrying about his tongue.

英文を和訳すると、「彼は溜息をつき、声にならない声で舌について心配するのをやめようと思った」となる。つまり、「声にならない声で出した」のが「(心配するのをやめようと)思った」ということである。
 筆者の考えでは、「声にならない声で出した」と「舌について考えるのをやめ」は無関係である。しかし、英語頭の訳者はここに関係性を見ている。
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