村上春樹を英語で読む

なぜ、こう訳されているのかを考える。

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「クレヨン」と「確実な」

2016-12-07 13:10:58 | ことばの意味を実感する
crayonは英語では「クレヨン」ですが、フランス語では「鉛筆」です。まあ、共に「粉状」のものを、水で練って固めたものなので、同じとしましょう。さて、この「粉」ですが、水で練って「どろどろ」になるためには、とても細かい粒子になっていないといけないのです。そのためには当然「篩(ふるい)」にかける必要があります。このcrayonのもともとの意味は「篩にかけたもの」なのです。
 「確実な」は英語でcertainですが、これももとは「篩にかけた」です。多くのものを「篩にかけて」調べて決めたものなので「確実」なのです。このようにすることは、当然、たとえば、砂の大きな粒と小さな粒を「区別をする」ことになるのですが、そこから出てくるのがcriticです。「批評家」という訳語がありますが、「よい作品と悪い作品とを、篩にかけて分ける人」です。病気が重くなるとcritical condition(危篤状態)に至ることがありますが、「生死を分ける状態」になっているのです。「差別する」のdiscriminateにも「篩」が入っています。
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