村上春樹を英語で読む

なぜ、こう訳されているのかを考える。

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日本語はむずかしい?「聞き覚えのない女の声」

2016-10-29 13:15:32 | 村上春樹を英語で読む
『1Q84』に次のような箇所がある。下はその英訳である。

「もしもし」とその誰かは言った。聞き覚えのない女の声だった。ふかえりではない。年上のガールフレンドでもない。
“Hello,” the person on the other end said. A woman’s voice he had heard before. It wasn’t Fuka-Eri. Nor was it his older girlfriend.

「聞き覚えのない女の声だった」がA woman’s voice he had heard before(彼が聞いたことのある声)と訳されている。これは、単なる誤訳であろうか?
 原文は次のように続く。

「もしもし」と天吾は言った。「川奈ですが」
「天吾くん」と相手は言った。ようやく話がかみ合ったようだ。しかし相手が誰なのかまだわからなかった。
「どなたですか?」
「アダチクミ」と相手は言った。
「ああ、君か」と天吾は言った。フクロウの鳴き声が聞こえるアパートに住んでいる、若い看護婦の安達クミだ。「どうしたの?」
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