村上春樹を英語で読む

なぜ、こう訳されているのかを考える。

「小説の語り手が書けること」の日英比較(209)

2016-10-18 14:54:53 | 村上春樹を英語で読む
前項の続きである。

『1Q84』に次のような箇所がある。下はその英訳である。

青豆は顔を大きくしかめ、生唾を呑み込んだ。喉の奥で大きな音がした。それから彼女は手にしたボールペンで、机の表面をこつこつと叩いた。
Aomame twisted her face into a major grimace and swallowed hard. She let out a deep groan and started tapping the surface of the desk with her ballpoint pen.

「喉の奥で大きな音がした」がShe let out a deep groan(彼女は深いうめき声を出した)と訳されている。英語頭の語り手には「喉の奥で大きな音がした」とは、わからないので直訳できない?

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