村上春樹を英語で読む

なぜ、こう訳されているのかを考える。

「小説の語り手が書けること」の日英比較(203)

2016-10-13 10:26:01 | 村上春樹を英語で読む
『1Q84』に次のような箇所がある。下はその英訳である。

(1)天吾は無意識に手を髪にやった。髪は寝癖がついて硬くこわばった塊になっていた。
Tengo’s hand went to his hair, which was a mass of cowlicks and knots after sleeping.

「天吾は無意識に手を髪にやった」がTengo’s hand went to his hair(天吾の手が髪のところに行った)と訳されている。

(2)天吾はもつれた紙に指を通しながら考えた。
Tengo ran his fingers through his tangled hair and considered this.

Tengoが主語で英訳されている。
 この構文の違いは「無意識」であるかどうか、だろうか?
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