道楽人日乗

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漫画「インハンド 紐倉博士とまじめな右腕」

2017-07-14 16:20:49 | 漫画感想

朱戸アオ著

漫画「インハンド 紐倉博士とまじめな右腕」を読む。面白かった「ネメシスの杖」のシリーズ化、三つの短編が収録。伝染病蔓延の鍵となる人物を探す「ディオニソスの冠」。美魔女の謎「ガニュメデスの杯」。遺伝の呪縛「モイラの島」。元医師の高家というまじめな人物が紐倉の助手に。ワトソン登場。

「ネメシスの杖」を読めば、多分誰もが思うだろう、紐倉の「次の活躍」が読めて満足。「ネメシス」で紐倉と共に謎に立ち向かった阿里玲は退場し、元医師の高家春馬なる男性が紐倉の助手となる。お堅い性格がダブるので高家に一本化ということか。ワトソン役の登場は、うまく展開されていても、どこか型にはまってしまった感じもある。バディものとして今後の展開に期待。過度にホームズ要素にこだわらないほうがいいのかも。(型にはまれば型を消費するだけなのではと危惧する)
今後あからさまなモリアーティ役とか出ないことを願う。(紐倉の親友というのがそういう役どころか)

紐倉に二人に事件調査を依頼するのは牧野という内調女性調査官。読み始め時、顔の区別が付かなかったので、阿里は性格が変わったの?巻を一つ落としたかしら、などと危惧したが、別人でした。
「ネメシスの杖」が2時間スペシャルドラマなら、今回は実質45分の連続ドラマという感じ。面白かったです。
第2話で敵内部に忍び込むために紐倉のとる行動(論文を書く)が彼らしく突飛でいい。第三話の、いわば偶然の展開に「運命は残酷に僕らを弄ぶ」という台詞を重ねるところなどは感動的だった。

紐倉が義手になった経緯は、彼の親友が絡んでいるらしいのだが、それ以上語られることは無かった。91ページ右下のコマにあるように、紐倉はかつては貧乏だったらしい。

面白かったと言った上で、気になるところもいくつか。高家が医師を辞めた理由(無力感?)と、三話冒頭、園川の自死の動機が(語られてはいるけれども)今ひとつよくわからなかった。
第2話でコバヤシに引き渡された死体はどういう経緯のものなのか、気になるでしょう、これは。
24ページの一コマ目のような、素人の僕が見てもパースがおかしいと見える絵は単行本化の時にでも何とかしてほしい。ちょっとビックリする。
各話の話の切れ目の表示が簡略すぎてわかりにくい。


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