道楽人日乗

ツイッターのまとめ。本と映画の感想文。
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本読むのが遅く、すぐ忘れてしまうので。

漫画「ZERO」上下巻

2016-10-25 09:33:14 | 漫画感想

松本大洋 著

桁違いに強く廃人工場と呼ばれるミドル級ボクサー五島雅は、30を手前に最後の相手をメキシコのトラビスに定めた。若いトラビスはスパーリングの相手を死なせた強打者。五島は常人の理解を超えた「異能」の継承を望んだのか。そして、あまりに壮絶な死闘の末、トラビスは五島の見る荒涼とした世界に恐怖する。

巨大な才能ゆえ「異能者」として世界から孤立した五島が、自らの死をも覚悟し挑んだ試合は、世界との繋がりを得る最後の機会でもあった。周囲の人間は「彼」にどのように対峙したのか。「異能」とその継承というテーマは、作者松本大洋の作品でこの後も様々な展開をとげてゆく。

この青年にボクシングをさせては危険だという医師の言葉を無視して、五島をこの世界に引き入れ、彼とともに歩んできた老トレーナー荒木。五島が結末で荒木にかけた言葉は、無邪気で不気味で奇怪、かつ悲劇的だ。だが、やすらぎにも満ちている。
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