まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

早い秋 遅い秋あり 里の道

2016年10月19日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で概ね曇っていた。気温は20.2度から24.4度、湿度は90%から76%、風は1mから3mの北東の風が少しばかり。明日の20日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 今日も蒸し暑い一日になった。気圧のせいか、湿度のせいか、今日も息苦しい一日になった。だんだんと老化というか体力低下が進行しているみたいだ。

 

 いつもは気にもとめていない場所にこんなものがあった。「新川庵経幢」と呼ばれているものである。石造建築物の一つである「石幢」は、中国では唐代に既に建てられていたらしいが、わが国では鎌倉末期のものが最古で、室町時代のものが多いという。

 

 北側(右側)の石幢の高さ2.3m、南側(左)の石幢の高さ1.76mで、もと笠塔婆であったと思われるが、願掛けのために建てられた供養塔と言われている。新川庵にある二つの石幢は風化が激しく刻字の判読は難しく、「閏2月」と「12月」「再2月」、「右近」と「左近」、「無主」と「兵主」などの異論はあるが、北側の石幢の裏側には、「永仁3年(1395)乙未閏2月(再2月)5日(12月5日)願主左(右)近将監無(兵)主守俊敬白」という刻字がある。

 

 ものはついでだと、今度はさぬき市多和にある「細川家住宅」に寄ってみた。さぬき市の多和地区は江戸時代前期の寛永年間(1624年 - 1643年)まで額邑(がくむら)と呼ばれていた。この地は讃岐で生産された塩を志度から阿波に運んでいた街道沿いにある。

 

 細川家は代々この地で居住した農家である。この古民家は1966年(昭和41年)5月の民俗調査で発見されたもので、江戸時代中期の18世紀初頭の建造と推定されている。屋根は、「ツクダレ」と呼ばれ、すべて茅葺き。柱には栗材が使われ、多角形のチョウナ仕上げになっている。ほかの軸部は松材で、小屋組も木が細く古式建築である。

 

 客の接待、家族の団らん、食事などに使われた土座は現在の居間にあたり、囲炉裏を中心にしており、座敷の竹床は、板を作るのに比べて入手が容易なことと、当時の生活習慣との関係から採用されたものと考えられている。細川家住宅は、国の重要文化財に指定されている。

 

 若い頃に「囲炉裏研究」に没頭したことがあって、ここにも何度も何度も足を運んだが、江戸時代あたりでは、囲炉裏は照明であり、暖房であり、煮炊きするにも大切だった。だから、その材料となる薪(たきぎ)や薪(まき)、割木やコクバ(松葉の落ち葉)を集めるのも大事な仕事だった。だから、納屋の裏手に「木納屋(きなや)」という小屋も建てられていた。

 

 「にわ」と呼ばれた土間は夜間や雨天時の作業場にもなったし、藁仕事や夜なべの場であった。また、普段は生活用具を保管する置き場にもなった。柱は曲がったまんま、うまく利用しているのが見てとれる。

 

 こちらが納屋である。農機具などの保管庫であった。

 

 これは昔の便所であった。夜間や雨の日はすこしばかり不便であった。

 

 家に戻ると、タイミング良くさぬき市の広報類が届いていた。毎月の自治会長さんのお役目である。

 

 今月の配付資料は14種類。こういうものを省略するために有線放送とかCATVを導入したと聞いたが、それでもやっぱりペーパーは減らない。事業所だってOA化だIT化だと言いながら、プリンターから大量のペーパーをはき出して積み上げているのだから似たようなものか。

 

 これを個別に区分して袋に詰めて、各家庭の郵便箱に投げ込んでくる。

 

 今日の掲示板はこれ。「生きるということは すなわち 悩みと共に 歩くことなのです」という枡野俊明さんの言葉から。「いま確かに生きている。その実感を体中で受け止めてください。寒さや暑さ、痛みさえも生きている実感としてとらえてください。悩みが生まれる原因は一つ。それは何かにとらわれているからです。欲望や夢、ときには人間関係にさえも執着してしまう。その執着心にこそ、悩みの発端があるのです。これだけは手放したくない、これは絶対に手に入れたい。この思いが叶わない時に悩みが生まれます。人間の持つ悩みとは、自分自身で生み出しているものが多いのです。(後略)・・・・・」

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。

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