まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

夏の汗 濡れて郵便配達夫

2016年08月21日 | 時にはぼぉっ~とする時

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は27.2度から34.4度、湿度は90%から70%、風は1mから4mの東北東の風が少しばかり。雨が降る、雨が降ると言いながら一粒の雨も降らない。明日の22日は、湿った空気の影響で概ね曇りとなる見込みらしいがホントだろうか。

 

 さて、今日は「おっぞさん」の日なのだという。一般的には「お地蔵さん」の日で、いわゆる京都あたりの「地蔵盆」なのだろうと思う。これがいつ頃できたものか、いつごろから「おっぞさんの日」になったものか、それを知る人はいなくなってしまった。

 

 で、各家から一人ずつが出て、「おっぞさん」の回りの掃除をする。これは年に一回、今の時期だけである。だから、草は伸び放題、落ち葉は積もり放題である。

 

 朝の7時からお掃除・・・という案内があったのだが、みんなが集まったのが6時35分過ぎ。それからすぐに掃除を始めて、7時前には掃除が終わって解散になった。それでも、みなさん、汗まみれになっていた。

 

 で、さっぱりとしたのだが、お花を入れ替えた程度で、誰も手を合わせたり、お経をあげたりはしない。掃除が終われば、バイバイ・・・である。

 

 昔は、夕方にはここに集まって、近郷近在の子供たちが集まって、お菓子を分けたり、食べたりして、最後は盆踊りをしたというが、このあたりに、もう、子供の姿はない。

 

 これは、野猿が栗の実を食べ散らかした後である。このとがったイガイガを、小さなかわいい手で割り裂いて、うまく食べるものである。

 

 道ばたには、この時期、「タカサゴユリ」が咲き誇っている。誰が種をまいた訳でもないのに、このユリはサルにもイノシシにもシカにも食べられずに繁殖を続けている。

 

 で、15時からは、「おっぞさん」のお祭りであるが、14時半には集合する。別におまつりが楽しいわけでもないし、ヒマだからという訳でもない。

 

 今回の話題は、①、イノシシの姿が減ったこと。②、猟師さんが毎朝、空砲を発射するのでサルが姿を見せなくなったこと。③、シカが出没すること。④、サルが青信号で横断歩道を渡っていたこと。⑤、白、黒、灰色の捨てネコが三匹、犬のエサを食べて回っていることなどが報告されたが、肝心の「おっぞさん」の話は一言も話題に上らなかった。ま、のどかと言えばのどかな集落ではある。

 

 今日の掲示板はこれ。「何ものも「自分のもの」ではないと知るのが智恵である」というダンマパダからのことばである。「降れば濡れ 濡るれば乾く袖の上を 雨とて厭う人ぞはかなき」と一遍上人は言った。煩悩にまみれた自分でいいのだと腹をくくると光が見えてくる。「煩悩 を断ぜずして 涅槃を得るなり」と親鸞聖人も言った。人生さえも借りものである。清々しく生きられるコツがそこかしこにある。「何ものも“自分のもの”で はない、と知るのが知恵であり、苦しみからはなれ、清らかになる道である」と、『ダンマパダ』に書いてある。考えても仕方のないことを、あれこれ思い悩む のは愚かなことだ。「眠れぬ者に夜は長く、疲れた者に一里は長い。真実を知らぬ愚者に生死の道は長い」とも『ダンマパダ』に書いてあった。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。



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