まどろむパイドロス

小さな幸せ、探しながら…
のんびりと過ごす日々のつぶやき。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

柳家三三 桂吉弥 ふたり会

2007-03-10 22:09:56 | 落語
柳家三三さんと桂吉弥さん。
どちらも東京と上方それぞれの落語界の期待の星です。

そのお二人がタッグを組んで二人会をするとなれば、ぜひ行ってみたくもなるもの。
会場は、今までと違って老若男女世代も幅広い層のお客さんで満員でした。

開口一番は、吉弥さんの弟弟子、桂佐ん吉さん。
先ずは自己紹介で「速水もこみち」とは、ちょっと強引かな。(笑)
でも、それが通じる客層でした。
演目は「七度狐」。
旅のお話から入るのはお約束なのでしょうか。
佐ん吉さん、若い割にずいぶん落ち着いた話ぶりの方でした。
緊張されたでしょうが、さすが吉朝さんのお弟子さんらしく、真面目できっちりと
まとめられていました。
高座を終えた後は、すぐお茶子さんに変身。大変ですね。


次に、三三さん初登場。
小さな声でぼそぼそっとお話になるので、話を聞こうと集中してしまいます。
かと思うと強弱自在の声で、会場もだんだん三三さんのペースにはまって行った感
じです。
「ミミちゃんと呼んでください。」には、爆笑しました。
なんとなく話ぶりと雰囲気が、師匠の小三治さんによく似ていらっしゃいます。

繁昌亭へは初めていらっしゃったそうで、天井の提灯を魚の卵に似ていると見上げ
ていらっしゃいました。
う~ん、たしかに。そう言われれば卵に見えてきました。
それから「悋気の独楽」へ。

いや~、上手い!
沈着冷静な語り口なのですが、クールでもなく、つい聞き入っちゃいます。
それだけ登場人物の演じ分けが見事だということでしょう。
呑気なご主人、冷静を装いつつ怒り心頭の奥様、そしてとぼけてるんだけどチャッ
カリ者の定吉が絶妙のバランスで、話が生き生きと感じられました。


そして、いよいよ吉弥さんの登場。
──と思いきや、ここでハプニングが。
吉弥さんの名前をめくろうとして、「めくり」の紙がはずれてバラバラに…。
佐ん吉さん、ピーンチ!(汗)
仕方なくめくりを下げてしまいました。
と、そこに怒りで眉をつり上げた吉弥さん登場。(もちろん、わざとです。)
憮然として、座布団に座ろうとしたその時、佐ん吉さんが直しためくりを持って来
ました。
吉弥さん、それを見るなり風のように退場して、もう一度すました顔で登場。
もう、会場大爆笑。さすが良い呼吸していらっしゃいます。

私が吉弥さんを拝見するのは、繁昌亭のこけら落とし以来です。
しばらく見ない間に、ずいぶん「ぽっちゃり」なさいました。(^^)
この前に、お芝居で各地を回られていたそうで、旅の乗り物のまくらからつないで
「住吉駕籠」。

さすが、役者でもご活躍だけあって、吉弥さんも上手い!!
酔っぱらいの演技は、リアルすぎます。(笑)

拝見していて、三三さんと吉弥さんは、似ていないようで似ているように思えます。
飄々とした三三さんと華のある吉弥さんという一見正反対なキャラクターみたいで、
実はどちらも同じく演技派だなと思います。
こういってはなんですが、「爆笑問題」みたいなお二人というか。(ごめんなさい。)
バランスが良いんですよね。


後半最初は、吉弥さんの「七段目」。
これはもう、役者・吉弥の本領発揮!!
落語というより、歌舞伎を見せて貰ったような、なんとも贅沢な時間でした。
ちょっと話ぶりは硬いかなとも思いますが、歌舞伎の描写は本当に上手いです。
まくらで歌舞伎を観に行った話をされていたので、いろいろと勉強されているの
でしょうね。
上方落語界は、林家染二さん、吉弥さん等なかなか芝居心のある方が多いので楽し
みです。


そして、トリは、三三さん。
繁昌亭が初めてなので小屋内の写真を撮りまくったが、まだ撮っていないところが
ありますと言うや否や、携帯を取り出して、客席を撮影。(^^)
客席が大いに盛り上がったところで、「五貫裁き」。

落語のなかでも、こういう聴かせる話を東京の落語家さんたちは、よくなさいます。
そこが、東京と上方との落語の意識の違いかもしれませんね。

三三さんは、お若いのにこの演目を選ぶこと自体凄いなと思ったのですが、落ち着
いた話の運びで、私はこの日初めて三三さんの高座を見たのですが、すっかり魅了
されてしまいました。
途中から、時間を気にされたのか、ちょっとテンポアップしたような気がしますが、
最後までじっくりときかせてもらいました。

二人の持ち味だけでなく、東京と上方の落語の違いを知る、そういう意味でも今回
の二人会は面白かったです。
これからもずっと続けて行って欲しいです。


◆柳家三三 桂吉弥 ふたり会
 3月7日(水) 19時~。
 天満天神繁昌亭
『芸能』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ユニクロの石けん | トップ | DIY日和 »
最近の画像もっと見る

あわせて読む

関連するみんなの記事