JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

初恋は粉末と化す

2015年05月21日 | y-その他

未明の雷と風にビックリしませんでした?
若干大気の状態が不安定との予報はありましたけど、「ありゃ若干じゃ無いよ」てな感じでした。

ところで、お宅や会社でお客さんに出す飲み物って何ですかねぇ?
定番のお茶?珈琲?それとも暑くなってきて麦茶かな?最近じゃ「ペットボトル、ド~ン」てなところもあったりして。(笑)

先日出先で出てきたのは、なんと初恋の味『カルピス』でありました。
「カルピスですかぁ・・なんか懐かしい」
「あっ?!お嫌いでした?」
「いえいえ、久しぶりなもんで」
まぁまぁ、コンビニでペットボトルも置いてあるし、珍しいもんじゃないんですけどね、ただ、私は「超お久!」ってくらい飲んでなかったものですし、氷入りのカルピスを客に出すところって・・・今時そうそう無くありません?

私が細かかった頃、カルピスを出してくれる家ってぇのは、「洋間にソファーてな、ちょっくらハイカラで裕福なお宅だ」という印象がありましたねぇ
たまにお中元かなんかで自宅に届くと(母が自前で買ってきた記憶は、私にはありません。)、姉弟で「それは濃すぎる」「もうちょっと入れろ」と、喧嘩混じりのカルピス作りが定番でありました。

夏の飲みものっていっちゃ、良くて麦茶、「喉が渇けば水(もち水道水ね)を飲め!」の時代ですからね。
思いっきり濃くして飲みたい飲み物一位がカルピス、量を飲んでみたい一位がヤクルト・・なんてね。(笑)
「あれ?バブの場合は梅酒じゃなかったの?」
「それもある。」(笑)

「それに比べ今の子は、あたりまえのように大人とおんなじ物飲みやがって・・・水だってミネラルウォーター?ふざけんな!」
とは私はもうしません。
私が細かかった頃、たしかにカルピスは高級だったし、水も水道水でしたけど、
「子供達には強い味方があったのだ」(笑)

と、出てくるのは安価だったラムネにソーダ・・・もちろんそれもありますが、10円時代の子供にとってはそれもまた高価な飲み物でした。
「やっぱそこは、粉末ジュースでしょ」
「いや、あのチューブ入りのわけわからんジュースだろ」
あはは、当時の細っかい連中から口に出る飲み物は、社交場『駄菓子屋』にあったものばかりです。

おっと、粉末ジュースは駄菓子屋専門ではありませんでしたよ。買い物の時、母にねだって買ってもらったことは幾度もありました。(カルピスは駄目でもたま~~にこっちはOKでした。)

♪ホホイノホ~イと もう一杯 ワタナベのジュースの素です もう一杯♪
♪町にメロンがやって来る、シトロンソーダがやって来る、シトロンシトロンメロンの香り♪

このCMソングを懐かしいと思う方は、おおむね歳が分かりますね。(笑)

ともかく、出先で飲んだカルピスで蘇ったのは、初恋では無く粉末ジュースだったと・・・・・
「イカン!また思い出話になってしまった。」

さて、今日の一枚は、ファーマー、ゴルゾンのジャズテットです。

このアルバム、トロンボーンがカーティス・フラーではなく、ピアノもマッコイじゃないというあたりがミソのような気がします。
特にピアノのハロルド・メイバーンが、私の思うジャズテットとは、ちょっと違う様を出しているんでしょうか?
「ゴルゾンが全て決めたぞう!」感が薄いような感じがするのですがいかがでしょう?

おっとと、なんだかそれを否定的にとらえているように思われるかもしれませんねぇ、しかしさにあらず、バリッバリのゴルゾン・ハーモニーも「いかにも感」があって良いのですけど、「ちょこっとだけそうでもない感」これはこれで良い。(何言ってるか自分でも分かりませんが)

まぁまぁ、私的には一押しのアルバムとは言いがたいものの、ジャズテットの一つの顔として聴く価値はあると思っています。


HERE AND NOW / ART FARMER,BENNY GOLSON JAZZTET
1962年2月3日録音
ART FARMER(tp,flh) GRACHAN MONCUR(tb) BENNY GOLSON(ts) HAROLD MABERN(P) HERBIE LEWIS(b) ROY McCURDY(ds)

1.TONK
2.RUE PREVAIL
3.RICHIE'S DILEMMA
4.WHISPER NOT
5.JUST IN TIME
6.RUBY , MY DEAR
7.IN LOVE IN VAIN from "Centennial Summer"
8.SONNY'S BACK

おまけ、
『料理当番、本日の一品』番外編です。
というのは、今週の火曜日、早く帰宅したもんで、一品作りました。



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