北海道美術ネット別館

略称「ほびねべ」。美術、書道、写真の展覧会情報を発信。2010年7月から北見に隠棲中。コメント、トラバはお気軽に。

Road to 月菴

2007年07月07日 06時55分27秒 | さっぽろ川あるき
 月菴(中央区南3西26、茶房森彦離れ)は、円山地区の路地の奥にひっそりと建っている茶室です。
 この雰囲気を好む画家による個展や、フリーマーケットなどがときどきひらかれていましたが、今月いっぱいで改装するそうです(エゾ三毛猫さん、情報ありがとうございます)。建物は壊さないそうですが…。なんとも残念。
 
           

 月菴へは、地下鉄東西線円山公園駅から行くのが便利です。
 4番出口を出て左に歩き出すと、すぐに、旧界川(さかいがわ)の跡を利用した遊歩道があります。
 ただし、南大通と裏参道のあいだは、自転車置き場を兼ねています。
 西側(この写真の左側)には、すでに閉鎖されたメルパルクがあります。


           

 裏参道を渡ったところ。
 ここからが、遊歩道らしいたたずまいになります。


           

 旧界川というと、テンポラリースペースの中森敏夫さんが1989年、この川の跡で実施した「界川遊行游行」についてふれないわけにはいかないのですが、筆者はリアルタイムでは見ていません。岡部昌生、国安孝昌、阿部典英、それにいけばな作家らが多数参加した、現代美術の大規模な催しだったそうです。
 当時、テンポラリースペースは中央区北4西27にありました。旧界川の流路に近かったのです。
 なお、界川は、もっと上流の界川地区(旭山記念公園のほう)では、暗渠でなく、地上を流れています。


           

 裏参道から30メートルほど南下したところにある桜の木。


                  

 小道の両側は雑草だらけで、それがまた、気取りの無いいい雰囲気だと思います。


           

 札幌の中心部は、碁盤の目のように道路がひかれていますが、この近辺の、南2条と南3条の間は、めずらしく斜めの道路になっています。
 なんでもこの道は、旧円山村の人が墓地に墓参りに行くために、碁盤の目の道ができるよりもはるか以前に開削されたとか。
 旧界川の遊歩道からこの小道に右折すると、馬頭観音があります。歴史を感じさせるたたずまいです。


           

 馬頭観音の西側には、札幌のカフェシーンを語る際には欠かせない「茶房森彦」があります。
 向こうに見えるのは、円山です。
 この道も、旧界川の遊歩道も、いつもまっすぐな道ばかり通っている札幌人としては、なんだか歩いていてワクワクします。


                 

 その森彦のそばに小さな看板が立っていました。
 ここから左側に入ると、月菴です。


                 

 すこしはいったところにたっています。
 手前の通路が舗装されていないのもいいですね。


                 

 建物はツタに覆われています。
 ただ、正面左側にあった柏の木は、ごらんのように、数年前に切られてしまいました。


           

 中では、札幌のさが実ゆきさんが写真展をひらいています。
 さがさんは、ここでは3度も発表してきたそうで、月菴のクローズを残念がっていました。
 作品は緑をテーマに撮ったネガカラーの写真で、ほとんどがサービス判にプリントされています。1点1点の完成度よりも、会場全体を緑の雰囲気で包むことに主眼が置かれているような印象を持ちました。ファイルにもたくさん写真があり、これまでの発表の集大成的な感じもあります。
 会期前半に、会場をおとずれた人にトイカメラで撮ってもらった写真も展示されていました。また、ポストカードや、さがさんの友人によるクッキーの販売もおこなわれています。

 散歩がてら訪れてみてはいかがでしょう。

「ときのすみか みずごこち」
6月29日(金)−7月4日(水)
「みどりのすみか」
7月6日(金)−8日(日)
いずれも10:00−20:00(最終日−17:00)
月菴(中央区南3西26、茶房森彦離れ 地図D
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