北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

■浅川茂展「遠い日々の心象 II 1984−2013年」(2013年8月29日〜9月3日、札幌)

2013年09月02日 22時23分47秒 | 展覧会の紹介−絵画、版画、イラスト
 浅川茂さんは帯広の画家で、独立美術会友、全道展と平原社(十勝の団体公募展)の会員。
 全道展では、架空の巨大な建物(廃墟?)を力強く描いた作品が印象的ですが、個展は1980年ごろに帯広で開いてから「なかなか作品ができず」、昨年、三十数年ぶりとなる個展を、札幌・大同ギャラリーで開催したとのこと。

 会場には、全道展に出品した大作はなく、約30点すべてが小品の油彩です。
 といっても、売り絵的な軽さはみじんもありません。色調は暗く、絵の具を何度も塗り重ねた重厚な作が大半で、作者自身が描きたかった絵だということがわかります。
 佐伯祐三、香月泰男が好き、という浅川さんのことばの通り、色の暗さ、重たさが、精神性を感じさせます。
 タイトルのとおり、80年以降の作品がありますが、並べ方は制作順ではありません。




 「燃える風景」。
 金色を塗り、さらに茶色を重ねては削っているうち、絵の具が下にこぼれた、いわば偶然の作用によって生まれた作。
 濃い茶褐色のバックは、何度も絵の具を重ねては削った跡がうかがえます。

 このほか、「沈黙する風景」など、暗い中に道路が一直線にのびる絵や、植物の根が地中に降りていくイメージの「地の中へ」など。
 具象的な作もあります。
 赤い楕円が描かれた「在」は、柿がモティーフで、岸田劉生への傾倒がしのばれます。

 「昨年は個展にけっこう反響があり、やって良かった。来年の春か夏には帯広で、大作の個展を開きたい」
と浅川さんは語っておられました。
 道立帯広美術館で11月22日から来年2月2日まで開かれるグループ展「道東アートファイル2013 in the LIGHT / in the SHADOW」にも、7人のうちの1人として出品するそうです。

 浅川さんは、全道展では1981年と82年に奨励賞を受け、83年に会友、97年に会員に推挙。


2013年8月29日(木)〜9月3日(火)午前10時〜午後6時(最終日〜午後5時)
大同ギャラリー(札幌市中央区北3西3 大同生命ビル3階)

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