北海道美術ネット別館

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■花田和治自選展 (9月28日まで)

2008年09月26日 00時45分14秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
(日本語は、英文要約の後にあります)

Hanada Kazuharu is one of the most important abstract painter in Hokkaido.
He was born in 1946,Sapporo. He gratuated Tokyo Art University.
He held one man show after three years absense.His solo exhition is hold on Gallery ESSE(N9W3,Kita-ku,Sapporo-shi),from 23 to 28 Sep.
His pictures' originallity are clear colors and simple compisition,I think.

(In first photograph,left picture is "Platform I")


 道内で最も重要な抽象画家のひとり、札幌在住の花田和治さんが、3年ぶりの個展をひらいています。
 新作のみならず、初期からの作品をならべています。
 「還暦を過ぎたし、アトリエの掃除を兼ねてやってみました」
と花田さんは語ります。

 冒頭の画像は、ギャラリーの外側から見た「プラットフォーム」の2点です。


                

 1991年の作品「地下鉄にて」。("At the Subway")
 これは抽象画ではありませんが、明快な色彩の配置が、花田さんらしい1点です。
 スーパーフラットとかアニメ的絵画が出てくる前で
「こんなのを描いている人は、当時はいなかった」。


         

 左は「送春」、右は「雪の日 II」("Send to Spring"=left,"A Snowy Day II")
 単純な構成によるカラーフィールドペインティングははなださんの真骨頂です。
 右側は新作。クリアなだけではなく、冬の日に、建物の上に雪が積もったときの空気感のようなものも漂い、花田さんの到達点なのだなあと思わせます。


           

 これも新作の「冬の日 I」(”A Snowy Day I”)
 「もうすこし描けそうな気もするけれど」
と花田さん。しかし、もうこれでじゅうぶん完成しているようにも思えます。 




 「三角山の近く」("Near the Mt.Sankaku-yama" Sankaku means triangles.)
 今回の個展でいちばん大きい作品。
 青と黄緑のわずか2色で、広い画面をきっちりと構築しています。

 このすぐ右側にある「玄関」は、東京芸大を卒業後、花田さんが26歳ぐらいのときに初めて手がけた抽象画です。
 後年のようにエッジはクリアではありません。ロスコの絵のように輪郭はぼやけているのが珍しいです。
 「絵作りということがいやになって始めた」
と振り返っておられました。


           

 木版画やエッチングも出品されています。
 いちばん右側は「オン ザ ロード」。(Right is "On The Road")
 札幌芸術の森へ行く途中に見た光景から生まれた作品で「ほとんど即興ですね」と作者。


           
           
 右は「夕霧」、その左となりは「アース」。

 花田さんの絵はごくごくシンプルなので、あっという間にできそうだと思う人もいるかもしれませんが、じつはこういう「引き算」のすえに生まれてくる画面をつくりあげ、破綻なく構成するほうが、あれこれ描きこんだ作品よりもむつかしいのではないかという気がします。
 全体を見回して「粘っこいけれどあっさりしている」
と振り返った花田さん。作風は違うけれど、指導教官だった小磯良平の資質と共通するものがあるかもしれない、といいます。
 「病気もしたけれど、まだまだ70ぐらいまでは描きたいからね」
と、まずまずお元気そうでした。


 出品作は次のとおり。
地下鉄にて

六月 くもり
開かれた窓III
送春
開かれた窓(シルクスクリーン)
開かれた窓A(同)
クロッカス(同)
針葉樹(同)
MEGUMI
冬の道
雪の日I
雪の日II
ポプラ
窓に
アキコ
ハナリン
アース
夕霧
三角山の近く
玄関 
母の列車
映美のファンタジー
雪の日
おもて
漁村
オン ザ ロード
空に
少女
プラットフォームI
プラットフォームII


08年9月23日(火)-28日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリーエッセ(北区北9西3 レ・ノール北9条 地図A)


下町のコレクション展2(07年3月)
花田和治展(2005年)
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