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常陸大宮市、旧家和楽青少年の家はおすすめ―茨城県北芸術祭 KENPOKU ART 2016年遅い夏(13)

2016年10月12日 14時53分48秒 | 道外の国際芸術祭
(承前)

 9月26日の続きです。

 さらに国道161号を北上。
 常陸大宮市家和楽161にある「旧家和楽青少年の家」に向かう。

 県内では稲刈りが始まっていて、冒頭画像のような、はさがけと、ヒバンガナの赤い花のある風景が、あちこちで見られた。
 彼岸花は北海道では見られないので、なんだかうれしい。




 ここは、茨城県北芸術祭のなかでも、個人的におすすめの会場。

 台湾のワン・テユ(WANG Te-Yu)の「No.85」は、薄い布のバルーンを使った作品。



 中に入って楽しむタイプの作品。白くて半透明な素材は案外丈夫で、足で押さえると、別の場所がふわりと膨らむ。足を進めると、その先がふわりと膨らむ。
 こればかりは、画像ではわからないし、文章で書いても伝わらない。

 ただ、布の下にある床は硬いままなので、トランポリンのように転がったり、天井を見上げる楽しさはない。

 布はゆっくりと動くので、その予想のつかない動きがおもしろい。
 そして、布を通して、やわらかい光が全体に満ちる。

 唯一不満を抱く人もいるだろうなと思ったのは、内側からしか見ることができず、外観を見渡す位置がないことだ。
 筆者は別に、だからダメだとは思わないが、ある老人が、見学コースをそれて作品横の階段を下りていき、ボランティアに制止されていたのを見て、「外から全体を見たくなるよね」とは思った。

 この作品ではないけれど、似た感じの作品についてYou tubeに映像がありました。

"No. 84" Wang Te-Yu Solo Exhibition 王德瑜個展 160sec紀錄



 もうひとつ。
 ザドック・ベン=デイヴィッド(Zadok BEN-DAVID)の「ブラックフィールド(Blackfield)」。




 体育館に敷き詰められた白い砂に、2万7千種もの植物の絵が、植わっているように並んでいる。
 ボランティアの協力を得て、並べるだけで10日もかかったという。
 イスラエル在住の作者が図鑑を見ながらこれまで描きついできた絵は、金属の薄い板が支持体になっている。

 これは、現地に行ってぜひ裏側に回って、ご覧になってほしい。
 見たことのない世界がそこに広がっているのだ。ネタバレになるので、反対側から撮った写真は、会期終了後にアップしたい。

 「世界でひとつだけの花」
という歌があるが、あの歌の思想を、あの歌よりも感動的に表現した作品だと思う。

 筆者は、かなり長い時間、そこにたたずんでいた。


https://kenpoku-art.jp/

 
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