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■毛利史長 陶展-青白磁の器、絵等 (4月27日まで)

2008年04月25日 20時06分11秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 精力的に制作、発表をつづける室蘭の陶芸家、毛利史長(ふみおさ)さん。
 会場に入るなり
「ヤナイさん、ごめん。3月のさいとうギャラリーでの2人展のを、そのまま持って来ちゃいました」
と言われましたが、その2人展を見逃してしまったので、自分としては新鮮でした。

 インスタレーションというか、オブジェ的な作品も手がけている毛利さんですが、今回はうつわが大半。
 

           

 青白磁の板皿。
 クラッキング(ひび割れ)を起こした表面の処理がユニークです。
 青白磁というと、つるつるで清楚-というイメージがありますから、その逆をやっているところがおもしろいのです。
 土を急速に乾燥させるのがミソ-と毛利さんは話していました。


           

 これは、3月の2人展以降の新作。皿のセットですが、ばら売りもします。
 自由な曲線が目をひきます。


           

 平面作品にもあいかわらず意欲的です。
 支持体に用いているのは、窯の中で器の下に敷く板です。もちろん高温にも耐えられる材質なのですが、使っているうちに反ったり割れたり、釉薬がこぼれ落ちてくるなどして、廃棄せざるを得なくなるので、再利用しています。
 かなり重たいので、フックで板に固定しています。

 「去年のテンポラリースペースの2人展みたいに、売ることをまったく考えないでやる方がスッキリしていて、いいですね。陶芸って、ある程度型ができてくると、そうそう変化はないから、展覧会を見に来る方も飽きてくるだろうし。だから、何らかの形でドローイングなども続けていきたいし、いずれは陶板を壁一面に並べるようなことをやってみてもおもしろいかもしれない。ただ、やっぱり食っていくための仕事もきちんとやってかないと」
というようなことを問わず語りに話してくれた毛利さんでした。
(最後はロックの話になってしまった)


08年4月22日(火)-27日(日)10:00-18:00(最終日-17:00)
ラッキークローバーGALLERY(中央区北1西28)

□むろらん高砂窯 http://www.takasagogama.com/

毛利史長作陶展 CERA MIX TURE(07年11月)
毛利史長・河合利昭 陶二人展「産土不一致」(07年10月)
ROCKな陶 3PIECE展(07年6月、画像なし)
第7回生まれ出ずる土塊(つちCLAY)展(07年4月、画像なし)
第5回同展(03年、画像なし)
02年の個展(画像なし、6月5日の項)




・地下鉄東西線円山公園駅から徒歩4分
・同西28丁目駅を経由するジェイアールバス「循環20 山の手線」で「北1西27」降車、すぐ
・札幌駅ターミナル発の手稲、小樽方面行きジェイアール北海道バス、北海道中央バスで「円山第一鳥居」から徒歩7分


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