北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

海へ。―茨城県北芸術祭 KENPOKU ART 2016年遅い夏(14)

2016年10月13日 22時54分22秒 | 道外の国際芸術祭
(承前)

 事前にかるーくチェックしておいたところもまわったし、夕方になってきたし、茨城県北芸術祭めぐりもそろそろ終盤。
 大子町や、常陸多賀駅周辺なども行きたかったが、ギリギリで無理そうなので、最後に、この芸術祭のキービジュアル的な作品であるイリヤ&エミリア・カバコフの「落ちてきた空」を見ておこうと考えた。

 ところが、以前にも少し書いたが、北海道に比べると茨城(にかぎらず道外はどこでもおおむね)の道路インフラは貧弱で、県北地域の南北を結ぶそれぞれの国道はまだしも、東西をつなぐ県道は道幅が狭いところが多い。
 対向車が来たらすれ違えないよなあと、ヒヤヒヤしながら徐行して走るしかないのだ。

 ようやく、高萩市の高戸海岸にたどり着いたときには、日は暮れていた。
 ガイドブックには午後5時までとあるが、実際は、明るいうちなら見ることができるし、スタンプを押すこともできる。

 カバコフ夫妻の作品は、写真で見た通り、大きな空の絵が、ななめに砂浜に落下している絵である。
 超現実主義的な光景だ。

 その傍らには、解説文の看板が立っていて、由来が書かれている。
「昔、ある航空マニアの、部屋全体に空の絵の描かれていた建物が、台風によって吹き飛ばされた」
というようなことらしく、その家は東欧にあったという。
 とても事実だとは思えない、人を食った文面なのだが、なんだかユーモラスでおもしろい。
 とはいえ、よく考えると、空の破片が落下してくるというのは、怖い事態であるともいえる。


 ほかに、ニティパク・サムセン「テトラパッド」が、河口の両岸に点在していた。

 海岸では海から上がってきたサーファーたちが、帰り支度をしていた。





 あとは、日立駅前のお店にレンタカーを返すだけ。
 土地カンのない地域で、暗い中、あまり広くなく交通量も多い道をレンタカーで走るのはなかなかつらいものがあったが、なんとか事故も起こさず、給油所でガソリンを入れて、時間内に日立駅前に戻ってきた。

 トヨタレンタリース日立駅前店は、気持ちよく応対してくれた。
 カウンターの女性に
「けんぽくって、普通にいうんですか」
と尋ねたら
「そうです」
という。ほかに、県央、県東、県南、県西、鹿行ろっこうがあるとのこと。鹿行は鹿嶋など、太平洋と霞ケ浦・北浦に挟まれた地域の由。
 筆者は地図おたくなので、人よりは多少は地名にくわしいと思うのだが、これらの地域名はまったく知らなかった。

 道民がふつうに使用する「道南、道央、道東、道北」も、あんがい北海道以外では知名度が低いのかもしれない。

 着替えなどが入ったかばんを後部座席から持ち出し、日立駅へ。
 なにか茨城のみやげでも―と思い、時間もあったのだが、荷物が重たくなると思うと、気が進まない。長時間運転の疲れもあり、駅コンコースにすわったまま、特急列車の到着を待つ。


 19時発、ひたち26号に乗車。
 車内はすいていた。
 さらば、茨城県。だいぶ駆け足だったけど。

 日立駅で買った幕の内弁当と缶ビール。
 昔は駅そばで夕食を済ませたりしていたから、これでも少しはおとなになったという気がする。

 ひたち28号は、水戸駅を出ると、つぎは上野までノンストップである。
 1時間10分、まったく停車しないというのはすごい。

 終点は品川。
 山手線に乗り換え、恵比寿へ。

『茨城県』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ■佐藤武銅版画展 55年の軌跡... | トップ | 10月13日(木)のつぶやき その1 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL