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GUNDAM 来たるべき未来のために(9月24日まで)

2006年09月14日 01時44分56秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 筆者が中学3年のとき、たぶん学校祭かなにかやってたんだと思うが、卒業生の●藤隆介さん-あえて名を秘すが、いまは美術家として活躍している-が学校にやって来て「ヤナイ、ガンダムを見てるか? ガンダムはすごい。ヤマトを超えた!」と力説していた。
 今でこそアニメは表現分野のひとつとしてみとめられているが、当時はまだアニメという呼称が定着して日も浅く(70年代半ばまでは「テレビ漫画」とよばれていた)、「宇宙戦艦ヤマト」というのはまさに金字塔的アニメであって、それを上回る作品が登場するなんてことは、ちょっと信じられないのであった。現在から見れば、「機動戦士ガンダム」がヤマトを超える、アニメ史上の劃期的(かっきてき)存在であることは論をまたないのだが、当時の筆者は、ガンダムなんて耳にしたこともなかったのだ。これは、「機動戦士ガンダム」が最初の放送でほとんど評判にならなかったからだ。
 伊●隆介さんがそこまで絶讃するなら-と、つぎの土曜の夕方、はじめてガンダムを見てみたが、さっぱりわけがわからなかった。
 それもむりのないことで、筆者が見た「宇宙要塞ア・バオア・クー」は、最終回のひとつ前の話だったのだ。
 今回の「GUNDAM-来たるべき未来のために」展は、ガンダムそのものについての展覧会というよりは、いわばガンダムをダシにした現代美術の展覧会なのだが、そこで言及されているのは、その「ア・バオア・クー」をめぐる最後の戦闘、つまり、最終の3話ぐらいが多いのだ。それと、スペースコロニーをテーマにした作品もあるから、最初の数話もネタになっているといえる。その半面、ストーリーの半分を占める地上戦の部分を題材にしているのは、小谷元彦「胸いっぱいの愛を」の1点しかない。
 (なお、この展覧会で対象になっているのは「機動戦士ガンダム」、いわゆるファーストガンダムだけで、その後延々と制作されている続篇は関係ない)

(長くなってきたので、この項続く) 

8月6日(日)-9月24日(日)9:45-17:30(9月は17:00、毎週金曜日及び8月12日-15日は20:00まで。入館は30分前まで。会期中無休)
札幌芸術の森美術館(南区芸術の森2)
一般1200円(前売り1000円)、高校・大学生800円(同640円)、小中学生400円(同320円)


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4 コメント

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Unknown (エゾ三毛猫)
2006-09-16 07:02:21
おおっ、ヤナイさんも初回放送に間に合ったクチですか。

ワタシもギリギリ2話前の「光る宇宙」から誰かに

勧められてみました。



その後誰もが再放送の繰り返しではまり、

劇場版を上映した松竹遊楽館でアルバイトを始めたのは、大学生の頃。

イデオン、ザブングルといったサンライズのアニメや、

ET、グレムリンといったキャラクターグッズがある映画の際に、

売り子として映画館へバイト通いを続けてました。



このままここで働くかな?と安易に将来を考えてましたが、

この映画館は今ではケーセンだし、松竹そのものだって、、、。

まだ渥美清さんが、元気に寅さんやってた頃のオハナシ。

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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-09-16 19:03:53
「光る宇宙」って「宇宙要塞ア・バオア・クー」の1話前じゃないですか。ほとんどおなじ時期に、土曜の夕方テレビ見てたんですね。



ただ、実を言うと、わたしは再放送でも見てない回があるので、あまり偉そうなことはほんとは言えないんです。はい。
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星の鼓動は愛 (エゾ三毛猫)
2006-09-16 20:43:52
大谷地にあるゲオが55円デーなので、

劇場版「ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛」借りてきました。

ラストシーンで、元気なままのカミーユが見られて、

ようやっと納得できたというか。

エピソードシーンとして、ファーストガンダムの出演者のその後がチラリと紹介。

アニメの世界では皆いつまでも元気だけど、

セイラもブライトも声優さんの方は亡くなったんだよなあ。

時の流れは無常、時に哀しく。

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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-09-16 21:09:15
すんません、ファーストしか見てないので、Zとかターンエーとかさっぱりわかりません。



声優ですが、わたしとしては、

永井一郎さんよ永遠に!

です。
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