(承前)
2016年9月26日。
茨城県北芸術祭(KENPOKU ART 2016)を、ダイジェストでまわる日だ。
前夜、かばんの中を点検して、スマートフォンの充電用ケーブルを家に忘れてきたことに気づいたので、まず駅前のローソンに足を向ける。
しかし、この近くにほかにコンビニエンスストアがないせいか、店内は通学の高校生らでたいへんな混雑。
ようやくケーブルの番号札を見つけて、列に並び、レジのところまで来ると
「申し訳ありません、品切れです」。
もう一度、別の製品の札を持って長い列に並びなおしなので、えらく時間がかかった。
なぜ「海側」の日立市に泊まったかというと、ITジャーナリストで北海道新聞にもたびたび寄稿していた林信行さんのツイートをたまたま目にしたからだ。
午前7時開店なら、日立に宿を取れば訪れやすいし、他の会場が開く前に行ける。
このカフェに行ってみたかったんです。
なお、妹島和世さんは、世界中の美術館などを設計している、日本を代表する建築家のひとりで、日立市出身。
JR日立駅については、「デザイン監修」というかたちでかかわっているとのこと。
2階のコンコースが総ガラス張りで、明るく、機能性に富んだつくりになっている。
そのガラス窓に、フランスの世界的アーティスト、ダニエル・ビュレンが、虹色のカッティングシートを貼った。これも、KENPOKUの作品だ。
単純に、きれいだなあと思う。
芸術祭めぐりの最初を飾るには、ふさわしい。
ちなみに、ビュレンといえば、ストライプ模様が代名詞(幅も8.7センチと決まっている)で、パリのパレ・ロワイヤルの中には彼のデザインしたスツールのような作品が並んでいる(https://www.google.co.jp/maps/place/Le+Palais+Royal/@48.8640538,2.3370838,3a,75y,190.19h,97.09t/data=!3m8!1e1!3m6!1s-r5z8YPHfKWc%2FV83hjh94wHI%2FAAAAAAAALto%2FEbViYHL-3g4LM_UpjMmnj7Jo8ixKB45JQCLIB!2e4!3e11!6s%2F%2Flh4.googleusercontent.com%2F-r5z8YPHfKWc%2FV83hjh94wHI%2FAAAAAAAALto%2FEbViYHL-3g4LM_UpjMmnj7Jo8ixKB45JQCLIB%2Fw203-h101-n-k-no%2F!7i8192!8i4096!4m5!3m4!1s0x0:0xcdcb526c397f16f5!8m2!3d48.8637569!4d2.3371261)。
ストライプ以外の作品は、筆者は初めて見た。
日立駅舎のコンコースを、正面とは反対に進んでいくと、駅舎から出っ張った部分があることに気づく。
これが、シーバーズカフェ(SEA BiRDS CAFE)。
筆者が入ったのは7時半ごろで、ほかに客は誰もいなかった。
かなりの人気店のようなので、朝はおすすめかも。
窓に向かってしつらえられたカウンターにすわり、さっそくパソコンにケーブルをつないでスマホの充電に取り掛かった。
オーシャンビューで、太平洋がはるばると眺められる。
もっとも、こういう絶景の浜辺に、高架の道路を建設し、テトラポットで波打ち際を埋め尽くして平気でいられる美的感覚というのは、筆者にはほとんど信じがたい。
これはこの店の責任でも芸術祭のせいでもないのだが。
北海道民であれば、これよりもっと美しい海の景色はいくらでも知っているだろう。
(というか、海沿いに高架の道路があるのは、道内では函館港ぐらいしか思いつかない。カフェのある海辺も少ないかもしれないが)
モーニングセットなどはないため、パンケーキを註文。これが850円なので、コーヒーをつけると、1000円を超えてしまう。
パンケーキはオリジナルとあってさすがにうまい。
このカフェの駅側の窓にも一部、紫色のカッティングシートが上から下まで貼られていた。
(店のウェブサイトのトップの写真で、中央のカーテンの左側の一角)
さて、8時になったので出発するか。
2016年9月26日。
茨城県北芸術祭(KENPOKU ART 2016)を、ダイジェストでまわる日だ。
前夜、かばんの中を点検して、スマートフォンの充電用ケーブルを家に忘れてきたことに気づいたので、まず駅前のローソンに足を向ける。
しかし、この近くにほかにコンビニエンスストアがないせいか、店内は通学の高校生らでたいへんな混雑。
ようやくケーブルの番号札を見つけて、列に並び、レジのところまで来ると
「申し訳ありません、品切れです」。
もう一度、別の製品の札を持って長い列に並びなおしなので、えらく時間がかかった。
なぜ「海側」の日立市に泊まったかというと、ITジャーナリストで北海道新聞にもたびたび寄稿していた林信行さんのツイートをたまたま目にしたからだ。
SANAA妹島和世さんが手掛けた日立駅内のカフェ、SEA BIRDS CAFEで日の出の海を眺めながら朝食をして1日を始める贅沢!
(7時オープンのはずなのに2分前まで店員さん来なくて焦った 笑) #KENPOKU pic.twitter.com/7GoDAlwc1o
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2016年9月17日 - 07:03
午前7時開店なら、日立に宿を取れば訪れやすいし、他の会場が開く前に行ける。
このカフェに行ってみたかったんです。
なお、妹島和世さんは、世界中の美術館などを設計している、日本を代表する建築家のひとりで、日立市出身。
JR日立駅については、「デザイン監修」というかたちでかかわっているとのこと。
2階のコンコースが総ガラス張りで、明るく、機能性に富んだつくりになっている。
そのガラス窓に、フランスの世界的アーティスト、ダニエル・ビュレンが、虹色のカッティングシートを貼った。これも、KENPOKUの作品だ。
単純に、きれいだなあと思う。
芸術祭めぐりの最初を飾るには、ふさわしい。
ちなみに、ビュレンといえば、ストライプ模様が代名詞(幅も8.7センチと決まっている)で、パリのパレ・ロワイヤルの中には彼のデザインしたスツールのような作品が並んでいる(https://www.google.co.jp/maps/place/Le+Palais+Royal/@48.8640538,2.3370838,3a,75y,190.19h,97.09t/data=!3m8!1e1!3m6!1s-r5z8YPHfKWc%2FV83hjh94wHI%2FAAAAAAAALto%2FEbViYHL-3g4LM_UpjMmnj7Jo8ixKB45JQCLIB!2e4!3e11!6s%2F%2Flh4.googleusercontent.com%2F-r5z8YPHfKWc%2FV83hjh94wHI%2FAAAAAAAALto%2FEbViYHL-3g4LM_UpjMmnj7Jo8ixKB45JQCLIB%2Fw203-h101-n-k-no%2F!7i8192!8i4096!4m5!3m4!1s0x0:0xcdcb526c397f16f5!8m2!3d48.8637569!4d2.3371261)。
ストライプ以外の作品は、筆者は初めて見た。
日立駅舎のコンコースを、正面とは反対に進んでいくと、駅舎から出っ張った部分があることに気づく。
これが、シーバーズカフェ(SEA BiRDS CAFE)。
筆者が入ったのは7時半ごろで、ほかに客は誰もいなかった。
かなりの人気店のようなので、朝はおすすめかも。
窓に向かってしつらえられたカウンターにすわり、さっそくパソコンにケーブルをつないでスマホの充電に取り掛かった。
オーシャンビューで、太平洋がはるばると眺められる。
もっとも、こういう絶景の浜辺に、高架の道路を建設し、テトラポットで波打ち際を埋め尽くして平気でいられる美的感覚というのは、筆者にはほとんど信じがたい。
これはこの店の責任でも芸術祭のせいでもないのだが。
北海道民であれば、これよりもっと美しい海の景色はいくらでも知っているだろう。
(というか、海沿いに高架の道路があるのは、道内では函館港ぐらいしか思いつかない。カフェのある海辺も少ないかもしれないが)
モーニングセットなどはないため、パンケーキを註文。これが850円なので、コーヒーをつけると、1000円を超えてしまう。
パンケーキはオリジナルとあってさすがにうまい。
このカフェの駅側の窓にも一部、紫色のカッティングシートが上から下まで貼られていた。
(店のウェブサイトのトップの写真で、中央のカーテンの左側の一角)
さて、8時になったので出発するか。
(この項続く)