札幌市東区にあり、世界的な彫刻家イサム・ノグチがグランドデザインしたことで名高い「モエレ沼公園」が、公共交通機関の利用者に対していかに冷淡で、自動車ばかりを優遇しているかということについては、すでに美術雑誌「エルアール・リターンズ」05号でも指摘したところですが、先日、あらためて、怒り心頭に発する経験をしましたので、この場を借りて糾弾することにします。
おなじように札幌の都心から離れたアートスポットとしては札幌芸術の森がありますが、ここは地下鉄南北線の真駒内駅バスターミナルの2番乗り場からバスが1時間に4本以上出ており、車のない人でもわりあい気軽に行くことができます。
それにくらべると、モエレ沼公園へのアクセスはかなり不便です。
夏の間は土、日曜に限り、地下鉄東豊線栄町駅から直通バスが出ています。ただし、このバスのことは、モエレ沼公園のウェブサイトに記されておらず、あまりPRされていません。
このバス以外の、通常の路線は、栄町からではなく、環状通東駅から出ています。
同駅からのバスは1時間に2本程度ありますが、運行間隔が10-50分とバラバラで、とても気軽に利用できるものではありません。
最寄りのバス停「モエレ沼公園東口」の前には、信号はおろか、横断歩道もありません。
帰りは、ひんぱんに通り過ぎるトラックや車がとぎれるのを待って道路をわたらなくてはいけません。
公園の入り口からつづく歩道は、冬の間は除雪されていません。
さて、先日、環状通東駅で、東61番のバスがモエレ沼公園に行くという案内板があったので、ちょうど止まっていたその路線のバスに乗りました。
初めて乗る路線です。車内はすいているので、乗り降りする時間があまりかからず、所要時間も20分ほどと短めでした。
ところが、「モエレ沼公園西口」で下りても、どこに公園への入り口があるのかさっぱりわかりません。
やっと、探し当てた入り口の前で、筆者は呆然として立ち尽くしました。
積雪は1メートルほどあり、ゲートがほとんど埋もれています。
こりゃ、入り口がわからんよな。
それにしても「冬季は閉鎖しています」とか「すいません」とか、一言かいてなくていいのか。
頭にきて、よっぽど、おなじ路線に乗って帰ろうかとも思いましたが、ぐるっと回って、駐車場のある東口まで歩くことにしました。
□地図へのリンク
□東口はこちら
35分かかりました。
助かったのは、西口前から豊畑(公園から見て南南西の十字路のところ)までは歩道がおおむね除雪されていたこと。
ただし、豊畑から東口までは車道を歩かざるを得ませんでした。
中央バスがわるいのか、公園管理者にやる気がないのかわかりませんが、環状通東駅の案内板を冬の間も放置しておくのは、問題ではないでしょうか。
帰りは、東69番を、「モエレ沼公園東口」から利用しました。
三角点通が渋滞しており、環状通東駅まで50分かかりました。
やれやれ。
まあ、札幌市の公園管理者は、車のない人間(たとえば生活保護受給者は車がもてませんが)はモエレ沼公園に来るなと思ってるんでしょうね。
「公共交通機関を利用しましょう」という呼びかけが地下鉄駅などでよく見られますが、これだけの不便を放置しておいて、むなしく感じられます。
ちなみに、豊畑が終点のバスは1時間に3、4本ほどあります。
豊畑からモエレ沼公園内まで路線を数百メートル延伸すれば、筆者が提起した問題の多くは解消します(公園内でのバスの回転は容易)。
しかし、豊畑で終着の路線がこの方面の基本となっているのは、すくなくても1970年ごろから変わっていません(もっと以前からかもしれない)。
この間、札幌のマチがこれほど大きくなっているにもかかわらず、路線の見直しを怠ってきた交通局は、いったい何をしていたのでしょうか。
おなじように札幌の都心から離れたアートスポットとしては札幌芸術の森がありますが、ここは地下鉄南北線の真駒内駅バスターミナルの2番乗り場からバスが1時間に4本以上出ており、車のない人でもわりあい気軽に行くことができます。
それにくらべると、モエレ沼公園へのアクセスはかなり不便です。
夏の間は土、日曜に限り、地下鉄東豊線栄町駅から直通バスが出ています。ただし、このバスのことは、モエレ沼公園のウェブサイトに記されておらず、あまりPRされていません。
このバス以外の、通常の路線は、栄町からではなく、環状通東駅から出ています。
同駅からのバスは1時間に2本程度ありますが、運行間隔が10-50分とバラバラで、とても気軽に利用できるものではありません。
最寄りのバス停「モエレ沼公園東口」の前には、信号はおろか、横断歩道もありません。
帰りは、ひんぱんに通り過ぎるトラックや車がとぎれるのを待って道路をわたらなくてはいけません。
公園の入り口からつづく歩道は、冬の間は除雪されていません。
さて、先日、環状通東駅で、東61番のバスがモエレ沼公園に行くという案内板があったので、ちょうど止まっていたその路線のバスに乗りました。
初めて乗る路線です。車内はすいているので、乗り降りする時間があまりかからず、所要時間も20分ほどと短めでした。
ところが、「モエレ沼公園西口」で下りても、どこに公園への入り口があるのかさっぱりわかりません。
やっと、探し当てた入り口の前で、筆者は呆然として立ち尽くしました。
積雪は1メートルほどあり、ゲートがほとんど埋もれています。
こりゃ、入り口がわからんよな。
それにしても「冬季は閉鎖しています」とか「すいません」とか、一言かいてなくていいのか。
頭にきて、よっぽど、おなじ路線に乗って帰ろうかとも思いましたが、ぐるっと回って、駐車場のある東口まで歩くことにしました。
□地図へのリンク
□東口はこちら
35分かかりました。
助かったのは、西口前から豊畑(公園から見て南南西の十字路のところ)までは歩道がおおむね除雪されていたこと。
ただし、豊畑から東口までは車道を歩かざるを得ませんでした。
中央バスがわるいのか、公園管理者にやる気がないのかわかりませんが、環状通東駅の案内板を冬の間も放置しておくのは、問題ではないでしょうか。
帰りは、東69番を、「モエレ沼公園東口」から利用しました。
三角点通が渋滞しており、環状通東駅まで50分かかりました。
やれやれ。
まあ、札幌市の公園管理者は、車のない人間(たとえば生活保護受給者は車がもてませんが)はモエレ沼公園に来るなと思ってるんでしょうね。
「公共交通機関を利用しましょう」という呼びかけが地下鉄駅などでよく見られますが、これだけの不便を放置しておいて、むなしく感じられます。
ちなみに、豊畑が終点のバスは1時間に3、4本ほどあります。
豊畑からモエレ沼公園内まで路線を数百メートル延伸すれば、筆者が提起した問題の多くは解消します(公園内でのバスの回転は容易)。
しかし、豊畑で終着の路線がこの方面の基本となっているのは、すくなくても1970年ごろから変わっていません(もっと以前からかもしれない)。
この間、札幌のマチがこれほど大きくなっているにもかかわらず、路線の見直しを怠ってきた交通局は、いったい何をしていたのでしょうか。
>かかわらず、路線の見直しを怠ってきた交通局は、
>いったい何をしていたのでしょうか。
何もしなかったんですね、結局。
話は変わりますが、アリオ札幌に行ってきました。
札幌駅北口から無料送迎バスが嬉しいね。
3月一杯といわずに、ずーっと続けて欲しいもんです。
久し振りの丸善は、ゆったりとした店舗設計で
とてもお洒落で立ち読みし易く、通いたいなあ。
http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/a2d8ea487c448aa9325484b857cc7f46
こっちにアリオに行った話が書いてあります。
モエレ沼公園HPには西口について
「積雪時はご利用頂けませんのでご注意下さい。」と記載がありますが冬季間閉鎖とは書いてありません。
何やら路線に対する考え方も含めて市の不手際の集積が垣間見れます。
せめて正確な情報の掲載はしっかりとしてほしいですね。
(でも僕はモエレ沼公園は大好きです。)
「モエレ沼公園にお越しの方は東●番、東▲番にお乗りください」
と書いてあって、そのバスが目の前に止まってたら、ふつう乗りますよね?
ひでー目にあいました。
ここに限らず、札幌市には公共交通の中長期的なグランドビジョンが欠如しているように思えてなりません。
板違いなのでここでは上げませんが(いずれ我がブログで書こうと思います)、世界中から注目されているモエレ沼公園への足がこの状態ではいただけませんよね。まずもってバスに英語表記とアナウンスの一切がない時点でダメダメですが(苦笑)。
札幌市交通局は南北線の終点を麻生にした時点で大馬鹿ですが。
芸術の森行きバスは、そういえば、車内で英語アナウンスをやってますね。