北海道美術ネット別館

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歩く、感じる、描く。PartIII 坂元輝行風景画展(5月21日まで)

2006年05月21日 00時51分48秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 毎年100点を超す作品(淡彩スケッチ、油彩)で個展を開いている札幌の坂元さん。ことしも、ちょうど100点が並びました。現場主義で、何気ない風景もどしどし、すばやいタッチで絵にしています。
 とくに淡彩のほうは、線にまったく迷いがないというか、見ていて気持ちの良いスピード感があります。どの絵も、描かれた場所が現実に似ているかどうかは問題ではなくて、その風景を目で捉えて手の運動に変換しているそのさまが面白いのです。
 また、個人的には、ふつうの画家がまずとりあげないような、豊平区の平凡な風景などにも目を向けているのが、うれしいところです。
 油彩は、どの色にもたくさんホワイトを混ぜるため、全体に白っぽい色調になっています。あまり濃い色や原色は用いず、現場の臨場感が感じられる絵です。
 教員を辞めてから何年もたちますが、まだまだお元気そうで、安心しました。

 今回の出品作に、中国・九州の取材作がありますが、ご夫婦でツアーに参加したそうです。ほかの人が、お土産屋さんを見ている間に、坂元さんはスケッチの筆を走らせているそうです。

 下の絵は、幌平橋駅附近の中島公園です。


 出品作はつぎのとおり。
 小樽八景
「入船坂・新緑」「堺町通・融雪」「運河・雪あかりの路」「外人坂と中央埠頭(水天宮より)」「街並み展望(天狗山山麓より)」「小樽港眺望(手宮公園より)」「祝津漁港・冬日」「張碓・古潭(西春香より)」
 山陰・山陽の旅
「小京都・津和野」「小泉八雲記念館」「威風・姫路城」「倉敷の街並み」「安芸・宮島」「岩国・錦帯橋」
 札幌八景
「北海道庁赤レンガ」「大通公園とテレビ塔」「北海道大学総合博物館」「札幌ビール園」「中島公園と高層ビル」「北海道大学ポプラ並木」「野幌開拓の村」「定山渓温泉」
 札幌スケッチスポット
「大通公園噴水(西5丁目より)」「北海道庁・赤レンガ(西6丁目より)」「緑陰・道庁の池」「黄昏・豊平館(中島公園)」「黄緑・銀杏並木(北海道大学)」「水郷・茨戸」「牧舎とサイロ(月寒・八紘学園)」「石屋・チューダーハウス(西区・宮の沢)」「エドウィン・ダン記念館(真駒内中央公園)」「新緑のサイロ(南区・北の沢)」
 運河八景(油絵)
「夏日(浅草橋より)」「冬時(中央橋より)」「黄昏(竜神橋より)」「滞船(北浜橋より)」「萌緑(運河公園より)」「冬日(北運河)」「眺望(夏)(カナルJBより)」「展望(冬)(カナルJBより)」
 (シリーズ名のない油彩)
「春景・精進川(豊平区・中の島)」「桜咲・鴨々川(中島公園)」「新緑・赤レンガ(北海道庁)」「初夏・張碓(小樽市)」「盛秋・張碓(小樽市)」「ニセコと尻別川(蘭越町)」「滴緑・奥入瀬(青森県)」「錦秋・奥入瀬(青森県)」
 北大構内(油彩)
「新緑・古河講堂」「雪日・古河講堂」「花さく・博物館」「暮れ行く・博物館」「水ぬるむ・第二農場」「雪晴・第二農場」「初夏・ポプラ並木」「雪日・ポプラ並木」
 散歩の途中で
「団地・秋雨(平岸・木の花団地)」「河畔の黄昏(中の島・精進川)」「春日和・鴨々川(幌平橋)」「秋日和・鴨々川(幌平橋)」「錦秋・散策(豊平公園)」「行秋の午後(月寒公園)」「街角・爽秋(大通西5丁目)」「清秋・樹影(道庁の池)」
 旅のスケッチ
「羊蹄とペンション(倶知安・比羅夫)」「有珠山と洞爺湖(洞爺湖町・月浦)」「発電所の古い建物(夕張市・滝の上公園)」「流雲・神仙沼(ニセコ・パノラマライン)」「陽秋・イワオヌプリ(蘭越・五色温泉より)」「惜秋の河口(石狩氏)」「望来への道(石狩市)」「秋色・無煙浜(石狩市・望来)」「残雪・十勝連峰(美瑛町)」「ポプラと連山(富良野市・北の峯)」
 九州一周の旅
「西海・九十九島」「平戸城と石橋」「平戸・教会と寺院」「グラバー邸」「眼鏡橋」「椎葉村」
 道内めぐり(油彩)
 「積丹・白岩」「積丹・豊浜」「積丹・神威岬」「積丹・茅沼」「駒ヶ岳・田植えの頃」「大沼遊覧船」「大沼と駒ヶ岳」「秋晴・大沼」「美瑛・丘秋」「美瑛・丘彩」

5月16日(火)-21日(日)10:00-18:00(最終日-16:00)、ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル 地図A

■04年の個展
■03年の個展
■02年の個展
■01年の個展


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