
日野間尋子さんは、1962年旭川生まれ、札幌在住の画家。
札幌や、ウイーンなど東欧で個展を開いてきた。2005年には、ルーマニアの招きで、モルドバにある国立博物館で個展を開いたこともある、抽象画家である。
そんな彼女からフライヤーが届いた。
「びょういんあーとぷろじぇくと」と題されている。
札幌の豊平公園駅に近い、東光ストアの向かいにある札幌ライラック病院のロビーで、養護関連施設に入っている人たちの作品を展示するという取り組みを、2008年から行っているというのだ。
同年の展示「映しあう/照らしあう」は筆者も見ているが、その後も、2009年には「咲く/かがやく」展と「はしる/溢れる」展、2010年には「キラキラ・ぐるぐる」展というふうに、活動を継続してきたことは、知らなかった。
フライヤーには、びょういんあーとぷろじぇくと代表を務める日野間さんと、会場となっている医療法人北志会 札幌ライラック病院の下村晴信院長の文章が掲載されている。
前文は長いので、日野間さんの「アートとケアの接点」という文章を引いておこう。
そこに付された略歴には、日野間さんが、1998年に、不登校の子どもたちと“見えないけれど大切なもの”と題した制作をともにし、美術講師としてスタートする原点となる、ということが書かれている。
コラボレーション企画として期間中、フィンランドの民族楽器カンテレの奏者あらひろこさんによるコンサートが会場で開かれる予定という。
以下、筆者の戯言。
世の中を、役に立つ・たたない、金になる・ならない、という即物的で卑近な価値基準が覆いつつあるように思う。
そういう趨勢からどこまでも逃れようとし、あくまで経済とは異なる地点に立脚する価値の確かに存在することを、理屈ではなく実践で証しているのが、病院やケアの現場ではないかと、筆者は考える。
空を見上げるという行為の無償性。それは、たぶん、アートの原点と、深い地底で、つながっている。
日野間さん、ありがとうございます。
みなさんも、豊平方面に出かけた際は、立ち寄っていただけたらと思います。
2011年12月19日(月)〜12年3月31日(土)正午〜午後6時
札幌ライラック病院1階待合ホール(豊平区豊平6の8)
□GALLERY HIROKO http://www.hinoma.com/hiroko/
関連する記事
■「映しあう/照らしあう」 (2008年)
■日野間尋子展(2008年)
■日野間尋子展(07年)
■Pacific Rim Art Now 2003 プロローグ展(画像なし)
・地下鉄東豊線「学園前」駅から約400メートル、徒歩5分。同「豊平公園」駅から約660メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平3条8丁目」から約500メートル、徒歩7分
札幌や、ウイーンなど東欧で個展を開いてきた。2005年には、ルーマニアの招きで、モルドバにある国立博物館で個展を開いたこともある、抽象画家である。
そんな彼女からフライヤーが届いた。
「びょういんあーとぷろじぇくと」と題されている。
札幌の豊平公園駅に近い、東光ストアの向かいにある札幌ライラック病院のロビーで、養護関連施設に入っている人たちの作品を展示するという取り組みを、2008年から行っているというのだ。
同年の展示「映しあう/照らしあう」は筆者も見ているが、その後も、2009年には「咲く/かがやく」展と「はしる/溢れる」展、2010年には「キラキラ・ぐるぐる」展というふうに、活動を継続してきたことは、知らなかった。
フライヤーには、びょういんあーとぷろじぇくと代表を務める日野間さんと、会場となっている医療法人北志会 札幌ライラック病院の下村晴信院長の文章が掲載されている。
前文は長いので、日野間さんの「アートとケアの接点」という文章を引いておこう。
“びょういんあーとぷろじぇくと”は、養護関連施設のみなさんの作品を、札幌ライラック病院に展示することで、アートとケア、アートと医療、それぞれの接点をさぐる取り組みです。展示に当たっては、スタッフが知恵を出し合いながら、企画、広報、設置等を行なっています。アートにできることは、ささやかなことかもしれません。しかし、見る側が共感という形で作品の向こう側と繋がり、勇気付けられるなら、私たちにとって、これほど嬉しいことはありません。
そこに付された略歴には、日野間さんが、1998年に、不登校の子どもたちと“見えないけれど大切なもの”と題した制作をともにし、美術講師としてスタートする原点となる、ということが書かれている。
コラボレーション企画として期間中、フィンランドの民族楽器カンテレの奏者あらひろこさんによるコンサートが会場で開かれる予定という。
以下、筆者の戯言。
世の中を、役に立つ・たたない、金になる・ならない、という即物的で卑近な価値基準が覆いつつあるように思う。
そういう趨勢からどこまでも逃れようとし、あくまで経済とは異なる地点に立脚する価値の確かに存在することを、理屈ではなく実践で証しているのが、病院やケアの現場ではないかと、筆者は考える。
空を見上げるという行為の無償性。それは、たぶん、アートの原点と、深い地底で、つながっている。
日野間さん、ありがとうございます。
みなさんも、豊平方面に出かけた際は、立ち寄っていただけたらと思います。
2011年12月19日(月)〜12年3月31日(土)正午〜午後6時
札幌ライラック病院1階待合ホール(豊平区豊平6の8)
□GALLERY HIROKO http://www.hinoma.com/hiroko/
関連する記事
■「映しあう/照らしあう」 (2008年)
■日野間尋子展(2008年)
■日野間尋子展(07年)
■Pacific Rim Art Now 2003 プロローグ展(画像なし)
・地下鉄東豊線「学園前」駅から約400メートル、徒歩5分。同「豊平公園」駅から約660メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平3条8丁目」から約500メートル、徒歩7分











