北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

森山大道「北海道」(7)

2009年07月29日 21時17分16秒 | つれづれ読書録
承前)

59
 北大構内、北12条あたりを東西に結んでいる道によく似ている。電算機センターとか弓道場あたりを抜ける歩行者用の小道である。




60左・右
 表紙カバーに使われている写真。劣化がいちじるしい。
 あるいは、森山大道その人なんだろうか?


61
 つい先日撤去された函館どつくの大型クレーンが写っている。プリントの左右を横切る列車は、窓が小さい寒冷地仕様。右から2輌目は、車内で仕分け作業を行う郵便車である(もちろん今はない)。その2輌左は、白いラインが入っているので、グリーン車だろう。


63
 ポプラ。ただ、札幌を中心にあちこちにあり、かならずしも北大のポプラ並木とは限らない。


65右
 函館市電。行き先表示板が「谷地頭」を「谷地」と略している。「柏木」は「柏木町」。つまり、湯の川温泉までは行かないのだ。


66
 小樽の中心街「セントラルタウン都通り」。
 おそろしく情報量の多い写真である。左に「HAYASHIYA」「みどり屋」「洋服の神戸屋 ただ今特売中」「コーヒーショップ バークレー」「シャンポール」「ジャンQ」「本」などの文字が、右手には「斉藤商店」「珈琲 ブラック」「エトワール」などの文字が見える。おどろいたのは、アーケードの下なのに、まだ舗装されていないこと。あと、喫茶店が多い。エトワールは健在のようだ。


67
 江別駅前のバス停で列をつくる人々。架線がうしろに見えるので、「駅前食堂」は、駅構内にあったと推察される。国鉄バスと中央バスがあるのに、夕鉄バスの停留所がないのも意外。


68
 三たび小樽駅前。看板の「バターフィンガー」という菓子、筆者は知らないが、当時は売れていたのだろうか。
 この看板やみやげ店のある場所は、紀伊国屋書店などが入居するビルになっている。


69右
 人がいっぱい屋外にあつまっている。うしろの、斜め上を向けてならべられた花輪の列が気になる。もし、河出文庫版「犬の記憶」264ページ掲載の写真とおなじときに撮られたものであれば、道内ではなく銚子ということになるが、ちがうような気もする。


71
 千歳線の車窓から見た札幌・もみじ台の団地群ではないかと思う。


72
 「夕霧」「松竹梅 酒・食事の店」「定食たろう」などの看板、のれんには「朝日食堂」という文字も見える。遠くにうっすら見えるのは、札幌・全日空ホテルであろう。この時代、これほど高い建築物は、道内に、同ホテルとセンチュリーロイヤルホテル、札幌市役所ぐらいしか存在していなかったはずだ。


73
 スマートボールに興じる人々。これも、かわら屋根や雨戸が、道内らしくない。


この項続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。