北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■新世紀の顔・貌・KAO 30人の自画像2009 (5月10日まで)

2009年05月04日 13時03分51秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 神田日勝「室内風景」を独立展で見て高く評価した美術評論家・中野中(あたる)さんによる企画。鹿追では毎年開かれています。おもに、団体公募展系で活躍する画家(年により彫刻家も)がえらばれています。

 神田日勝記念美術館では、日勝の常設展はいつもどおりで、画室を再現しているコーナーのほうに展示しています。

 毎年、顔ぶれが一新しており、ことしは石坂春生、石原収二、市野英樹、岩田司、上田勝也、上野礼子、江刺家隆、蝦名協子、大石洋次郎、大内田敬、加藤正二郎、狩野裕子、柏健、片山政美、佐藤忠弘、佐藤勤、高橋雅史、瀧本周造、達和子、長谷川宏美、原弘、蛭田均、福間与志、本田希枝、ミズテツオ、吉尾芳郎、吉田宏太郎の30氏。
 おおむね6号です。

 ことしは道内ゆかりの人がいないなー、と思って画集をめくっていたら、国展の有名画家である蝦名協子さんの略歴に「札幌生まれ」とありました。知らなかった。
 オーカー系を主体とした色づかいは蝦名さんらしいです。

 筆者が好きだったのは、岩田司さん(一線美術会理事)「かくうどん」。
 めがねを湯気で真っ白にしてうどんの入ったどんぶりを持った老人の肖像がユーモラス。わりと深刻さが漂う作品が多い中で、こういう作品は余裕が感じられていいです。 
 石坂春生さん(新制作)は「自画像・女のいる風景」と題し、画面上半分に女性の横顔、下半分に自画像という、めずらしい構成の絵を発表。福間与志さん(二元会常任委員)「不安への兆し」は、顔が中央で真っ二つに割れていて、病んだ現代社会に対する画家の危機意識を垣間見るようです。


2009年4月28日(火)-5月10日(日)10:00-17:00、4月30日・5月7日休み
神田日勝記念美術館(十勝館内鹿追町東町3)
一般510円、高校生300円、小中学生200円


2004年
2003年

1月19日(月)-30日(金):高輪画廊(東京・銀座)
2月5日(木)-17日(火):ひろた美術画廊(金沢)
3月5日(木)-15日(日):ギャラリエサンサカエ(神戸)
3月26日(木)-4月5日(日):平塚画廊(神奈川県)
5月26日(火)-6月7日(日):アートスペース東山(京都)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。