北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

■ReguRegu Exhibition #6 人造人間ホーンファミリーの世界 (2016年12月14~30日、札幌)

2016年12月29日 01時01分00秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 
 ことしも年の瀬が押し迫ったころ、ユニット「ReguRegu」の個展が札幌のギャラリー犬養で開かれている(ただし午後9時までと、他の部屋よりも早く閉まるので注意)。
 昨年までと異なり、ギャラリー犬養でいちばん広い会場である2階をReguReguだけで使い切っているので、見ごたえも倍加しており、大きな縫いぐるみが会場に並んでいる。

 個人的な感想になるのだけれど、筆者は、会場を訪れている女性たちが
「かわいい~」
と言っているのに、どうしても心の片隅で、同意できないとつぶやいてしまう。

 筆者は、あのぬいぐるみたちが、怖い。
 ものすごく怖い。

 その怖さとは、いまホラー映画などを見て抱く感情とはちょっと異なる。
 たとえて言えば、まだ年が一桁だったころ、人気ひと け のない学校図書館でふと江戸川乱歩などの怪奇ものの本を手にとってしまったときの鳥肌が立つような感覚、あるいは、テレビをつけていたら「妖怪人間ベム」の再放送が始まってしまいその場から離れたくなったときの恐怖感。

 ああいうのに似ている。

 ひとことで言うと「なつかしい怖さ」なんだろう。

 とはいえ、そうやってまとめてしまうと、ほんとの怖さがそぎ落とされてしまうような気もする。


 ReguRegu の特徴は、昨年の「マンドレイク」もそうだったけれど、「設定(世界観)の作りこみ」にある。
 いかにも本物のような設定がされている。いや、ほんとうの話なのかもしれない。

 今回は、ある孤島で博士がつのの生えた人造生物を造っており、それを主人公にした子供向けの番組が制作されて日本と旧ソ連で放送されたが、あまりの内容にスポンサーが1話限りで下りてしまい、フィルムも火災で焼けて残っていない―ということになっている。

 そんなバカな、と思うのだけれど、会場でも流れていたこの主題歌の映像を見ると、なんだか昔々に見た記憶があるような気がだんだんしてくるのだ。
 

人造生物ホーンファミリー主題歌/ReguRegu


 怖くないですか?
 私はむちゃくちゃ怖いですよ(←しつこいw)。

 ぬいぐるみだけじゃなくて、こういうのまで作って、リアルな感じを出すのがすごいところ。




 おなじ位置から撮った写真をならべてみた。
 左側は、昔のマッドサイエンティストを描いた漫画や映画などに登場した実験室にありがちな装置で、稲光のような光がバチバチいって明滅するのだが、それが見事に再現されているのだ。




 天井附近に吊り下げられた「つのどり」の群れ。
 油断していると襲われそうな気になってくる。




 中央は、撮影に使用された人形。
 左側には、主題歌のシングルレコードのジャケットまで展示されている。2色刷りなのが、いかにもそれっぽい。

 右側の缶バッジは会場で販売されています。



 ここに掲げたもののほかにも、いくつも人形があるし、画像で見ただけでは筆者が感じている恐ろしさは伝わらないと思うので、札幌の方でごらんになっていない方はぜひ足を運んでほしい。かわいらしさと狂気が同居しているような、不気味な世界が繰り広げられている。

 だいたい、このReguRegu さんの個展を、いまのアートのどこに位置づければいいのだろう。現代アートでもないし、クラフトや彫刻でもないだろう。そんな安直なカテゴライズを拒むのが、ReguReguさんの個展なんだろう(いや、このまとめかたが安直かもしれないけど)。


2016年12月14日(水)~30日(金)午後1~9時、火休み
ギャラリー犬養(札幌市豊平区豊平3の1)


□ReguRegu日記 http://koiso.blog68.fc2.com/

ReguRegu マンドレイクの為の泡のような狂詩曲(2015)
ぷうちゃんマーチ ReguRegu / 飴屋吉丸 (2014)





・地下鉄東西線「菊水駅」から約700メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平橋」から約180メートル、徒歩3分

・地下鉄東豊線「学園前駅」から約1キロ、徒歩13分
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