北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

■第50回記念さっぽろくろゆり会展 (2017年5月16~21日、札幌)=5月18日は7カ所(3)

2017年05月20日 15時19分04秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 北海道大学美術部「黒百合会」は1908年(明治41年)に設立された、現存する道内最古の美術団体です。初代顧問が有島武郎ですから、その古さがわかります。
 そのOBが集まったのが「さっぽろくろゆり会」です。ただし、学生時代に黒百合会に所属していなくても、北大の卒業生であれば展覧会に出品できないわけではないようです。

 第1回の展覧会は1966年に開かれました。
 冒頭画像に、初期のポスターが見えます。会場の三菱ショールームとは、中央区南2西1の角で、現在は紳士服店が入っている建物と思います。
 その後、開催のない年があったり年2回の年があり、1982年以降は市民ギャラリーで毎年開いているようです。

 今回は39人が絵画と陶芸あわせて165点を出品しました。
 全道展や新道展の会員もいれば日曜画家もいます。

 会場でいちばん目立っていたのは、片桐三晴さんの「ジンベイザメ」でしょう。F100を3枚横につなげた超大作です。
 周囲を泳ぐ魚の群れは写実的なのに、主役のジンベイザメがデフォルメされて描かれているのがおもしろいです。
 右側は「アイコンタクト」。片桐さんらしい、鮮烈な色彩の一枚です。

 その向かい側の壁には、元島英雄さんの油彩が並びます。
 6点中4点が100号。「紫陽花の夏―平岡三角公園」「盛夏」など、明るい印象派風の色彩で、しっかり風景をとらえています。


 左端は小樽在住の全道展会員、山下脩馬さん「花咲く丘」(F40)です。
 斜面に並ぶ家々と木々を平面的に、画面に配置しています。家などを囲む青い輪郭線も山下さんらしいです。

 その右側は田中督さん「炭屋」。
 北大の近くに実在する古い木造のお店が題材です。
 さらに右側の「北大植物園」は、第1回さっぽろくろゆり会展の出品作というから驚きです。

 冒頭画像、奥の壁に並んでいるのは、このブログでもおなじみの坂元輝行さんの、F10の油彩6点。
「水ぬるむ農場」「花咲く総合博物館」「ポプラとくろゆり」「秋の総合博物館」「秋の農場」「晩秋の農学部」。

 坂元さんに限らず、第50回展ということもあってか、北大キャンパスを題材にしている人は少なくありません。

 また、前田翰男さん「干魚」が1950年、遠藤哲夫さん「静物」が54年、永喜多宗雄さん「廃船置場」が58年など、古い作品を、新作と一緒に並べている人も多く、あらためてそれぞれの来し方を振り返っているようでもありました。


2017年5月16日(火)~5月21日(日)午前10時~午後5時(初日は正午~、最終日~4時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)


□さっぽろくろゆり会 http://sapporokuroyurikai.skr.jp/

第48回 さっぽろくろゆり会展 (2015)※画像なし
さっぽろくろゆり会第42回展(2009)※画像なし
第41回さっぽろくろゆり会展(2008年)
第40回
第37回
第36回(5月17日の項)※画像なし
第35回(5月30日の項)※画像なし





・地下鉄東西線「バスセンター前」9番出口から約300メートル、徒歩4分

・ジェイアール北海道バス、中央バス「サッポロファクトリー前」から約510メートル、徒歩7分=札幌駅前、時計台前から100円(現金のみ)で乗れます

・東西線「菊水駅」1番出口から約650メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平橋」から約850メートル、徒歩11分
(市民ギャラリーに駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングはいくつかあります)

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