北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

■高橋シュウ個展 未来の遺跡(混合技法・銅版画)(2017年4月12日~5月7日、札幌)―4月29日は15カ所(7)

2017年05月03日 19時19分30秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)

 高橋シュウさんは埼玉県在住の版画家。
 北大に学び、卒業後は商社に勤めたが、退職して英国旅行中に版画家を志したという異色の経歴の持ち主で、かつて「道新Today」の表紙を長く担当したほか、札幌で何度も個展を開いています。

 バラの花やイタリアの古い街並みを写実的に描く画風で、羊皮紙に刷ったような古びた感じが特徴です。
 今回はアッシジやリスボンを描いた作品や、「ブルゴーニュの旅」「リュート」「memory rose 2」などが展示されています。

 ただし、今回の個展のメインは、インスタレーションといっていいと思います。
 20センチほどの台形(うち二つの内角が90度)の箱に入った作品が55個、西側の壁に等間隔で整列しています。また、正面の壁には、家型(これも台形か)の箱に入ったものが15個、横一直線に並んで掛かっています。いずれも同じ大きさです。
 箱の中には、古代文字やシンプルな図形に薄い影をつけたような絵が描かれた、不定形の支持体がひとつずつおさまっています。
 なかには、放射線への注意を促すおなじみのマークや、釣り針のようなかたち、点が6個並んだものなどもあり、見ていると、人類の滅亡後に地球を訪れた異星人が人類の残した記号を一つずつ確かめながら収集しているような、そんな不思議な気分にとらわれます。

 実は、これらは新作ではありません。
 1990年代に2度、東京の画廊で発表されています。
 一部売れた作品があるため、少し緑がかった、色の異なる箱の作品が補充されています。

 ギャラリーの泉さんによると、高橋さんは全国のデパートなどで版画展を開いてきましたが、「売れ線」ではない、これらのインスタレーションは発表する機会がほとんどないそうです。今回は、およそ20年ぶりに日の目を見たことになります。道内では初のお目見えでしょう。



2017年4月12日(水)~5月7日(日)正午~午後6時、火休み
ギャラリーレタラ(札幌市中央区北1西28 MOMA Place 3階)

□高橋シュウ銅版画 Web ギャラリー http://www.linkclub.or.jp/%7Eshu1taka/


関連記事へのリンク
【告知】高橋シュウ銅版画展(2011)
2007年の個展
遠い旅・記憶のかけら 高橋シュウ銅版画展(2003年)
高橋シュウ展(02年)
=いずれも画像なし




・地下鉄東西線「円山公園」駅・円山公園駅バスターミナルから約360メートル、徒歩5分
・同「西28丁目駅」から約540メートル、徒歩7分

・ジェイアール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」から約690メートル、徒歩9分
※小樽行き都市間高速バス全便(北大経由除く)と、手稲、銭函方面行きの全便が止まります

(この項続く) 
『芸術』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ゴールデンウイーク前夜。4月... | トップ | 5月3日(水)のつぶやき その1 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL