北海道美術ネット別館

略称「ほびねべ」。美術、書道、写真の展覧会情報を発信。2010年7月から北見に隠棲中。コメント、トラバはお気軽に。

Wikiなんかに頼るな

2009年01月07日 21時08分12秒 | つれづれ日録
広告に頼らないウィキペディアは本当に生き残れるのか(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

 話は旧聞に属するが、中央省庁の役人が勤務中にせっせと、インターネット上の無料百科事典Wikipedia(ウィキペディア)の書き換えにとりくんでいることが発覚し、批判を浴びたことがある。
 そのニュースを目にしたときには、なにやっとんじゃ−という感想を抱いたが、いまとなっては、その役人の気持ちもすこしわかるようになってきた。
 というのは、「北海道新聞社」という項目を、たまたまWikipediaで見たからだった。
 結論から言うと、ひどい。ちょこちょこ事実内容が誤っている、というのもあるが、スキャンダルとか誤報の記述ばかりが多くて、これだけ読むと、まるで北海道新聞社が年がら年中悪いことばかりやっている悪徳業者、不正団体のようである。
 これだけ悪いことばかりを書いているくせに、道新史上、最大の汚点のひとつといえる「凌雲中事件」にはふれていない。
 また、北海道新聞の歴史をひもとくなら、60年安保の際の「六社協定」をコラムで批判した話などが出ていないと−と思う。
 要するに、バランスが悪いのだ。

 Wikiとバランスでいえば、そもそもWiki全体がカバーしている項目のバランスも、わたしから見るとどんなもんだろうと思う。
 鉄道の車輛の歴史とか、アニメの主人公とかには異様に詳しいのに、「横瀬夜雨」も「白鳥省吾」も、明治期の文学誌「明星」もない(文学関係は、笑っちゃうほど貧しい)。
 北海道の美術でいうと、山内壮夫も小川原脩も、道立釧路芸術館も本郷新記念札幌彫刻美術館もない。
 そのくせ、JRタワーが主催したアートイベントの項目があったりする。

 それにしても、たとえば「人民日報」みたいに、「当局の言い分ばかり書きやがって」と、一般読者から非難されるのであれば話はわかるのだが、日本の新聞社はともすれば闇に葬られがちな事実を発掘したり、役人の重い腰をひっぱたいたり−といったことはそれなりにしていると思う。もちろん、反省すべき点がないというつもりはまったくないけれど。なんでここまであしざまに言われんきゃならんのじゃ。
 ふと思ったのは、ネット右翼の人たちって、そもそも「お上に反対する」イコール「悪」ととらえてるんじゃないだろうか。
 まあ、この話はいずれくわしく書くかもしれない。

 バランスの話に戻る。

「ニュートンは英国の男性である」
「晩年は神秘思想の研究に没頭した」
 それぞれの命題は、論理学の言い方をすれば「真」であろう。
 しかし、事典の「ニュートン」という項目が、もし仮に神秘思想のことばかり説明していて、万有引力の発見についてほとんどふれていなかったとしたら、はたしてその項目は全体として「真」といえるだろうか。

 論理学のことにまで話題が及んでしまったが、要するに、Wikipediaなんかでものを学ぶというのは、怠慢な人間のやることだと思うのだ。
 特定の人物の誕生年とか、そういう簡単な事実をちょっと調べるには有効だと思うが、少しまとまった、信頼するに足る知識を得るには、やはり百科事典をひくか、関係する本にあたるしかないだろう。
 筆者はもちろん、Wikipediaの全項目を精査したわけではないが、いままで受けた印象である。


・関聨リンク
大友亀太郎像は「おおともかめたろう ぞう」と読むのだろう
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その他
キーワード
北海道新聞社 ネット右翼 JRタワー 60年安保 北海道新聞 本郷新記念札幌彫刻美術館
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