北海道美術ネット別館

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■亀井由利 心象世界(4月11日まで)

2007年04月10日 21時42分38秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 亀井さん(札幌)の今回の個展のテーマは「無辜(むこ)の民」。
「本郷新じゃないですけど、現代の社会で淘汰されていく罪のない無辜の民がテーマです」
と言います。

 つぎの画像で、緑色の絵の上にならんでいるくぎの列は、たしかに人の群れを思わせます。
         

 亀井さんというと、新道展では、黒の地に白で裸婦を(しかも、全体像ではなく、体の部分だけを)描く-というイメージがありますが、以前は二科展に出品して、連続で入選していました。
 しかし、花と裸婦といった華やかな絵の世界が、はたしてじぶんの描きたいことだろうか…と自問して、作風が変化していき、或る年に便器を大きく描いた絵を出品、落選したのを機に、出品をとりやめたそうです。
 母親と死別したり、じぶんが病気を患ったことで、心境に変化が出てきた、ということです。

 近年は、ギャラリーたぴおでのグループ展にも出品を重ねています。
 そのグループ展や、今回の個展では、裸婦ではない絵が主体になっています。
「抽象になったのか、とよく聞かれるんですが、じぶんではそういうつもりはないんです。ただ、裸婦は、大股開きを描いちゃったし、もうあまりやることがないかな、と」
と亀井さん。
 今回は、これまでのモノクロームからうって変わって、情熱的な赤を塗りこめた絵が多かったです。
 これからどのように変化していくのか、注視していきたいと思います。 


3月30日(金)-4月11日(水)11:00-22:00(土曜12:00-、日曜-18:00)
ギャラリーカフェ チャオ(北区北24西4 モンレーブビル3階)

Closeing party Live=4月11日19:00、ライブチャージ1500円、1ドリンク付き

BOOKS ART展(06年11月。画像なし)
■06年9月の個展
LEBENS展(06年6月。画像なし)
新道展50周年記念展(05年。画像なし)
柴崎康男さんとの2人展(04年。画像なし)
北海道二科支部展(02年。画像なし。3月16日の項)


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