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常陸大宮市のミヒャエル・ボイトラー作品など―茨城県北芸術祭 KENPOKU ART 2016年遅い夏(12)

2016年10月08日 21時40分59秒 | 道外で見た展覧会
(承前)




 車は、常陸大宮市へと入っていく。

 会場名が「石沢地区空き店舗」とあるから、てっきりさびれた中心商店街の一角かと思ったら、さにあらず。
 筆者が走っているのは、きょう初めて通る片側2車線の道路で、両側には「しまむら」「マクドナルド」「はま寿司」といった郊外型店舗が並ぶ。
 芸術祭の会場としては珍しい(しかし、現代の日本人にとっては、当たり前すぎるほど当たり前の)一帯だ。

 そこのゲームセンター跡に、ミヒャエル・ボイトラー氏(ドイツ)の巨大な作品が設置されていた。

 宮大工の協力を得て、木と障子紙を組み合わせて構築したもの。
 屋根のような部分は障子紙をまるめて瓦のようにしている。
 地元の人々も協力したとのことで、会場には、色をつけた紙が作業台にそのままになっている。 

 なによりすごいのは、この芝居小屋のような建築? の周囲を、障子紙と木枠による釣り鐘状の構築物がぐるりと囲んでいて(冒頭画像参照)、その開いた部分から内側に入ることができること。釣り鐘状の外枠は、力を入れてまわすこともできる。
 回り始めると、メリーゴーランドみたいで、なかなか楽しい。
 ボランティアの女性が「回り舞台みたいですよね」と笑顔で話す。 

 現地で得た素材や、偶然できたものを生かしながら、巨大なものを作り上げていくこの作家、グラスゴーとフランクフルトで彫刻を学んだということだが、光州やシンガポールなど各地のビエンナーレに参加しているのも理解できる。

 なお、この作品ができるプロセスについては「観光いばらき 旬なトコブログ」に詳しく載っているので、ご覧ください。
 筆者のブログだけでは、全体像がつかみづらいと思うので。



 この元ゲームセンターの向かいには、衣料品の●ight-On だった店の跡に、内海聖史うちうみさとしさんの巨大な絵画が展示してある。



 大きすぎて、直立ではなく、斜めに立てかけてある。

 奥の部屋には、ベトナムのアーティストによるインスタレーションもあった。


 ここから国道118号を北上。
 コーヒーが飲みたくなり、道の駅「常陸大宮 かわプラザ」で一休み。






 そういえば、せっかく茨城まで来たのに、それらしいことをぜんぜんしてないなと思い、名産というアユの塩焼きを買って食べてみた。

 新鮮な味わいだが、はらわたの苦さに閉口。自分の舌がまだ子供なんだろうか。

 道の駅と久慈川の間のデッキに、新谷良太さんによる、陶による彫刻が設置されていた。
 芸術祭が終わっても、ずっと設置されることになるもよう。


 ほんとうは、和紙の見学をしたり、アユ料理を堪能したり、ゆっくりとその土地を巡るのが旅というものなのだろうな。
 自分のやっていることはなんてせわしないんだろうと思う。
 思うけどさ、どうしようもないんだよね。


https://kenpoku-art.jp/

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