06:44
ゴンパパが、お利口さんだね、良い子だねぇ、と
撫でて下さる少し前、
帰ろうとするゆき目掛けナナちゃんが
すっ飛んで来る。
そしてお互いに挨拶を交わす。
ナナママと話して居るところに、
コロ兄から、先般亡くなったと耳にして居た
チョビパパが、もう一頭の凶暴シュナを連れて来た。
当然、亡くなった話をされるが
何と応えて良いのか。。。言葉が出なかった。。。
最期は、食べなくなって---と---
あの負けん気の強そうな顔が思い浮かぶ。。。
寂しい。。。
ナナちゃんは、何故かずっと吠えて居た。
従順で賢く、言う事を良く聞くイメージから
又、違った側面を垣間見た気がした。
フリーにしてくれ、と吠え続けて居たらしい。
もうホント帰ろう、とすると
あちらからラフコリーが、ゆき目掛け
又、挨拶に来る。遠目ではシェルに
見えたのだが、流石コリーだった。
大きい。まだ2才の「クリスマス」君と
いう不思議な名前の2才。片眼が見えないと。
日頃、ゆきはマズルが細いなぁ、等と
思って居たのだが、コリーをこう目の当たりに
すると、実に平坦で細いマズルと、ストップの
滑らかさが際立って居る。
しかもトライ色、タン濃淡がクッキリハッキリ。
あぁ、ゆきも昔はこの様な茶黒が
きっちりと分かれて居たのだ、と
年月の残酷さと、しかし「積み重ね」という
時の重みに、感慨深い思いが込み上げる。
06:45
耳矯正中か?
この画像を見る限り、チャンス到来?のゆきは
クリスマス君の匂いを確かめて居る様だ。
ここでもゆきは、彼の匂い確認に
余念が無さそうだ。お互いか?
本当に美しい。タンのコントラストも
去る事乍ら、マフラーの白と黒も
見事だ。。。ゆきの黒も昔は
カラスの濡れ羽色、漆黒。。。だったのだろうか。。。
06:46
この後、クリスマス君ママが来た。
ゆきのカートを見るなり、察したのか
私も大型を3頭見送ってるから。。。だそうだった。
この子の前にラブ3頭と、シェル1頭が
居たのだそうだ。しかも皆14才や15才だとか。。。
これ、介護カートでしょう?と。
クリスマス君ママも同じく、ゆき飼主が
地雷認定をした、キャンパーズを一時
購入し以前使用したそうだが
やはり使い勝手が良く無く、売ってしまったとか。
又、クリスマス君に会えるだろうか。
取り敢えず友達NO.82番に登録をする。
06:47
帰ろうとするも、皆が寄って来、中々出入り口へ
進めない。このシルバートイプーは
ずっとキンキンと吠えて居が
何処の子か。
画像でやはり確認すると、ゆきはクンクン攻撃
に辟易としたのか、座り込んでしまって居る。
疲れさせてしまった様だ。。。
沢山の仲間達の飼主さん方との別れ際には
「お大事に」と言われる。。。
どうも病犬、老犬認定されたらしい。尤も
この様な介護カートを引き摺って居れば
そう認定されても仕方が無いか。。。
06:49
時折オヤツを下さるご年配の方に会う。
最近では、断る飼主さんも多い。
ゆきは何でもウェルカムだ。ゆきが
嬉しければ、度を越さない程度に有り難い。
06:54
さぁ、本当に帰ろうと
06:58
出入り口へ向かうと、幼犬モモちゃんと
鉢合わせ。
ゆきのこの折の表情は、もの凄く
嫌そうであった為に
早々、引き上げる。さぞ、疲れたのだろう。。。
何しろ、これだけ一度に4本脚仲間と
会うのもかなり久々だ。
07:03
この伸縮リードを購入した根本の理由は
カート有り散歩にて、ゆきがこの土手に登る為
だったのだが。
ほら、登って良いんだよ、と伝えると登りかけるも
一秒で降りる。飼主に従っただけだった。
07:05
コロ兄パパに撫でられる。本人は
玄関中で会えず。。。ゆきはオヤツを
期待して居た様だが、残念。
貰えない、と判ると尻尾は下がる。
正直な尻尾。イヌのそういった部分も好きだ。
07:06
此処は土手が低めになって居る。
やっと登ってくれた。沢山の匂いが
拾えるはずだよ、ゆき。。。
心の中で伝える。伝わって居ないだろうが。
07:07
マーキング後の匂い拡散作業。。。
前脚で土を掻いて居る。
07:09
余りクンクンもしなくなり、覚束ない脚取り。。。
疲労困憊の表情。。。乗って貰う。
07:15
5分程度カート上で休む。
社交場左回り逆送;右回り;になるが
この道路脇はゆきが、匂い拾いをしたい場所。
07:17
降り、少しクンクンする。
07:19
そして再度、乗り本当に家路へ。
もう直ぐ汚家はそこ、という場所で
07:23
ガウガウパピヨンのケビン君と会う。
相変わらず恐ろしい形相でガルルル~として居たが、ゆきは我関せず。
今朝散歩は、約1時間半位か。ゆきは、本当に疲れたろう、
一度に大勢の仲間達と会い、クンクン攻撃され。。。
今朝の彼女は、いつも避ける社交場へ、珍しく自分から行きたいと言った。。。
普段とは真逆な行動に、再び不安と心配が募る。
何故、又急に。。。
もし次回が有るなら、もう嫌がるのだろうな。相当、疲れたもんな?ゆき。。。
しかしゆき飼主は本当に楽しく、ゆきの昔を一部彷彿させるモノだった。
昔-ゆきは本当にどの子等からも好かれて居た。
社交場では、特に♂イヌ達はゆきから離れず、何頭もゾロゾロと付いて来て居た。
飼主方からはヒートですか?と聞かれる程に。。。♀イヌ達にも寛容で優しいゆきは
同様に好かれ、多くからプレイングバウ体勢を取られた。
どんなにしつこい子等へも嫌がらず匂い嗅ぎをさせ、自分は相手を見極め
実に遠慮しがちに、匂い嗅ぎをした。対犬関係も完璧。。。
思い付く何もかもが完璧過ぎる、ゆき。懐かしい。。。
仲間達の多くからも、その飼主さん方からも10人中10人に
褒め千切られた日々。当然獣医達からも。
ゆきのお陰で鼻高々だった、何の取り柄も無い能無し飼主。
褒められ、称賛されるのはゆきであるにも拘わらず、勘違い飼主は
恰も自分が高い評価を受けて居るが如くの錯覚にまで陥る。。。愚かな。
ゆきが居なければ褒められる事も無い。全ては。。。本当に何もかも
ゆきのお陰で、幸せな日々。
ゆきが居るお陰で、巡り逢う事等到底無いであろう分野の人々とも知り合う経験、
得られる知識。。。これは、ゆきがこの素質を持ち
生まれてくれたからだろうと感じる。これがここまでの子でなければ
様々な世界の様々な方々に声を掛けられる事も無いかも知れない。
この、類稀なる逸材を失ってしまったなら自分はどうなるのだろうか、
反面、再び恐怖に戦く。
本当に無になり、廃人と化す。
心から、心から。。。ゆき、ゆきがゆきで居てくれて本当に
本当に有難うな、改めて感謝を伝える。お返しをしなければいけない。
お返しをしたい、この思いで一杯だ。まだ何も出来て居ないのだから、
もう暫く一緒に居てくれよ、と。。。